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矢倉義之のナニワ大家道
第四回「気を付けたい投資用ワンルームマンションの勧誘(2)」

前回の続きです。

前回は、マンションの販売業者のセールストークでよく使われる「節税になる」「生命保険の代わりになる」「将来の年金の足しになる」のうち「節税になる」を自分なりに検証してみましたが、今回は「生命保険の代わりになる」「将来の年金の足しになる」を検証してみたいと思います。

1.生命保険の代わりになる?

(1)団体信用生命保険
収益物件を買うために借入をするときに団体信用生命保険に加入出来たり、逆に金融機関から加入を義務付けられたりします。

団体信用生命保険とは借入金を抱えたまま死亡や高度障害状態になったときに、そのときの借入残高を全て保険金で返済してもらえるというものです。

例えば1億円の借入金を抱えた状態で亡くなると借入金は全て帳消しになり遺族は借金の返済をせずに不動産だけ相続することが出来ます。

(2)生命保険の代わりというより生命保険そのもの
こう聞くとこれはこれでいいものだなと思われてしまうかも知れませんが、誰がいつ亡くなるかなんて分かるはずもなく当然持病を抱えた状態での加入は出来ません。保険が実行されることなく返済が終わることもあります。

生命保険とはあくまで保障なので、生命保険のためだけに不動産物件を買うというのはちょっとおかしい気がします。わざわざ色々なリスクを抱えて不動産投資をするよりも保障を第一に考えるなら普通に生命保険に入った方がいいのではないか?と個人的には思います。

2.将来の年金の足しになる?

(1)年金をもらう年代になった頃に借入返済も終わってたら
例えば30歳で物件を35年ローンで購入して65歳で返済が終わり入居者が順調に入っていたら、諸経費を差し引いても家賃の多くは手元に残りますので、そうなった場合年金の足しになると言えます。

(2)逆に持ち出しとなることも
しかし、それはあくまで計画通りに事が運べばの話です。入居者が入らなかったら逆に経費分を自己資金から負担しなければいけません。その場合年金の足しどころか逆にマイナスということになります。

(3)結局は物件次第
そのため購入の段階で、物件の立地など多少年数が経っても安定して入居者が入りそうな物件なのかどうか見極める必要があると思います。

このようなことから「将来の年金の足しになる」と言われても本当に足しになるのかならないのか?は不透明だと思われます。

 

続く

まとめ

団体信用生命保険に加入出来るが、それはあくまで借入金のための生命保険。
保障が第一なら普通に生命保険の営業に相談すべきでは?
将来の年金の足しになることもあるが逆にマイナスになることも。

ABOUT ME
矢倉義之
矢倉義之
大学卒業後住宅メーカーに3年間勤務、その後2001年から父親が所長を務める矢倉会計事務所に勤務し、2006年に税理士登録。2010年に独立し矢倉税理士事務所開業。2016年に父親の引退に伴い矢倉会計事務所と合併し現在に至る。開業後当初は意識していなかったのですが、増えて行く顧問先企業に不動産業と建設業が多いことに気づき、住宅メーカーで勤務していた経験が活きているということと、やはり自分はこの業界のことが好きなんだなと改めて認識しました。不動産のオーナー業は提案によって税金や社会保険料が大きく変わることが面白くやりがいがあります。縁あって、当事務所と関わるお客様には最大限の提案が出来たらと思います。
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