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矢倉義之のナニワ大家道
第七回「所得税及び消費税の振替納税手続きによる納付」

確定申告も先週で終わり当事務所もようやく平穏さを取り戻しつつあります。

例年締め切り間際になると会計事務所もお客様も切羽詰まったような状態になってしまいますが、そのようなときお客様に特に喜ばれる制度が振替納税の制度です。

1.振替納税のメリット

(1)振替納税とは

振替納税とは個人の納税者が自身の名義の預金口座を指定し所轄税務署に登録することにより、申告した所得税や消費税が規定された日に税務署から自動的に引き落とされ納税が出来る制度です。
https://www.nta.go.jp/taxes/nozei/nofu/24100020.htm

振替依頼の用紙は税務署にもありますが国税庁のHPからダウンロードすることも可能です。
また、振替納税は一度登録すると次回からは同じ手続きをしなくても自動的に引き落とされます。

(2)納税が楽、納税期限が実質延長される。

振替納税は自動的に預金口座から引き落とされるため、わざわざ銀行や郵便局に納税のために出向かなくてもいいです。資料不足などで納税額がギリギリまで決まらなかったりして慌てて3月15日の納期限日に銀行に行かないといけないと言ったような心配も無いです。

また、振替される日が所得税は4月20日、消費税は4月25日と法定納期限よりかなり後に規定されてますので、それまで納税の猶予があるということになります。
例年、3月15日頃は資金が不足してるが3月末から4月上旬にかけてまとまった資金が入るというような人は是非登録してみて下さい。

2.振替納税の注意点

(1)新たに消費税の納税者になった場合は注意

所得税しか申告納税していない人が振替納税の依頼書を提出する際、消費税は関係ないからとご丁寧に「消費税及び地方消費税」の箇所に二重線を引いて提出してしまう人も少なくないようです。そのため新たに消費税の納税義務者になったときに消費税も振替されるもんだと思っていたら、そうはならなく気づいてから支払って期限後納付になってしまうこともあります。
初めて消費税の納税義務者になったときは必ず消費税の振替納税も登録されているか確認して下さい。

(2)残高不足には注意

振替納税の規定日に預金残高が不足していると当然引き落としが出来ず納税が出来ません。そうなった場合、自分で現金で払わないといけませんが、そのときの延滞税は例えば所得税なら3月16日から納付日で計算されます。4月21日からではありませんので注意が必要です。


(3)納税地の異動には注意

引っ越しなどで納税地が変わり所轄税務署も変わった場合、新たに振替納税の手続きをし直す必要があります。異動届を税務署に提出する際は必ず振替納税の手続きも行って下さい。

まとめ

最近はクレジット納付やダイレクト納付など現金以外の納税も増えて来ましたが、個人の確定申告には納税期間の猶予があり予定納税にも適用される振替納税がお勧め、いくつかの注意点さえ気をつければ大変便利な制度です。

ABOUT ME
矢倉義之
矢倉義之
大学卒業後住宅メーカーに3年間勤務、その後2001年から父親が所長を務める矢倉会計事務所に勤務し、2006年に税理士登録。2010年に独立し矢倉税理士事務所開業。2016年に父親の引退に伴い矢倉会計事務所と合併し現在に至る。開業後当初は意識していなかったのですが、増えて行く顧問先企業に不動産業と建設業が多いことに気づき、住宅メーカーで勤務していた経験が活きているということと、やはり自分はこの業界のことが好きなんだなと改めて認識しました。不動産のオーナー業は提案によって税金や社会保険料が大きく変わることが面白くやりがいがあります。縁あって、当事務所と関わるお客様には最大限の提案が出来たらと思います。
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