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経費は効果的に使おう|稼ぎが大きい人は経費を使うと割引を受けたことになる?!

賃貸、コレでよかろうもん 第二十九回

稼ぎが大きい人は経費を使うと割引を受けたことになる!?

マスクが当たり前になり過ぎて、話す時に無意識に聞こえづらいと思ってマスクをずらして話そうとしてしまい、いかんいかん何のためのマスクや、となるのは私だけでしょうか。

 

 

 

 

 

さて、今回は、稼ぎ(所得)が大きい人は経費を使うと割引を受けたことになる!?というお話です。

1.所得税は稼ぎが大きい人ほど税率が高くなる超過累進課税

所得税は、その年の稼ぎ(所得)が大きければ大きいほど税率が高くなる仕組みになっています。

高い税率は所得全体にかかるわけではなく、まずは皆同じ5%の税率からスタートし、一定の金額を超える毎にそれぞれ超えた部分に高い税率がかけられます。

イメージ的には階段状の図の階段部分が税金のイメージです。このような課税の仕方を超過累進課税といいます。

【超過累進課税の図】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

課税所得が1000万円の人は、単純に自分の所得区分(900万円超1800万円以内)の33%の税率をかけて330万円の税金を支払うわけではなく、195万円までは他の人と同じく5%、330万円までは10%、695万円までは20%。。と計算をしていき、それらを合計したものが税額になります。

2.経費の節税効果は割引効果

次に、100万円の経費を使うと、その人の税金計算で一番高い税率の税額が減る事になります。

たとえば、所得1000万円で、税率33%の人が100万円の経費を使うと、100万円×33%=33万円所得税額が安くなります。

100万円の経費を使う事で、税金を33万円支払わなくて済んだことになりますので、見方をかえると、33%の税率の人は100万円の営業経費が33%引きになっているともいえます。

【税率5%の人と税率33%の人が経費を100万円使った場合の比較】

 

 

 

3.年をまたいで経費を分散した方がいい場合!?

ある経費について、支出した年に一括で経費にするか、年をまたいで経費にしていくのかを選べる場合があります。

例えば、青色申告をしている人が30万円未満の減価償却資産を購入した場合等です。

このとき、年をまたいで高い税率の区分で経費を使っていく方が節税効果としては効果的な場合があります。

【総額1000万円の経費を100万円ずつ経費に計上した場合と1年で経費にした場合の10年間の税額比較】

 

 

普段は安定して利益が出ている大家さんでも、大規模修繕や、物件購入時の不動産取得税の支払い、立ち退き費用の支払い等で今年は大きな経費があったという方もいると思います。

そのような年には、税率が低くなり、税金は安くなります。

そうすると、追加で経費を使った時の節税効果は少なくなります。

もし現在そのような状況にある方の場合、年末にむけて追加で経費を計上することを考えるよりも、年をまたいで計上できるものは来年にまわすなど計画的に経費を使っていく方がよいということになります。

あっという間に年末になりますが、今年の税率は把握できていますか。

経費が無駄にならないよう計画的に経費を使うようにしましょう。

〇 まとめ

・所得税は稼ぎ(所得)が大きい人ほど税率が高くなる税金です。

・経費の節税効果は、適用される税率の分だけ税負担を減らし、セールの割引を受けたかのような効果です。

同じ年にまとめて経費を使うよりも、年をまたいで分けて経費を使った方が有利な場合があります。

・ケースバイケースで有利不利が変わってきますので、税理士によく相談するようにしましょう。

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清田博之
NPO法人相続アドバイザー協議会認定会員、一般社団法人家族信託普及協会会員 相続問題に力を入れており、地主さんや大家さんの相続対策のご相談にのる事が多いです。地主さんや大家さんの相続対策については、税務の知識だけでなく、経営や法律、登記、測量、鑑定、売買等の幅広い知識が必要であると感じます。依頼者に寄り添う立場で相続問題の解決に取り組む心ある弁護士さん、司法書士さん、不動産会社さん、FPさん、不動産鑑定士さん、土地家屋調査士さん、一級建築士さん達とも連携して相続問題の解決に取り組んでいます。信頼できる専門家ネットワークで大家さんの賃貸経営と相続に関するかけ込み寺になりたいと考えています。
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