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渡邊浩滋の賃貸言いたい放題
第八回「なぜ相続対策がすすまないのか?」

札幌セミナー出張中にこのコラムを書いてます。
たまたまセミナー会場が、「白い恋人パーク」のすぐ近く!

「これは行かねばならん!」

ということで、帰りの飛行機を遅めにして、一人で白い恋人パークへ!
ゆっくり見学したいところですが、コラムを書いていないことに気づきました・・・。

白い恋人パフェを食べながらパソコンに向かってます。

白い恋人パークにスーツのおじさん1人×白い恋人パフェ×パソコン

=白い目で見られます(*´Д`)

 

前段が長くなりました。。。

 

今日のセミナーは、相続対策の話。
一通り相続対策の話をしても、なかなか実行に移せる人は少ないです。

大家さんのほとんどが相続対策に危機感を持っているとしても、です。

なぜ、相続対策に必要性を感じているにもかかわらず、実行に移せないのでしょうか?

 

2つ理由があると思います。

 

1つは、相続までに時間がない、ということ。

相続対策には、ある程度の時間が必要です。
たとえば、生前贈与を子供や孫にしていこうと思っているとします。
年間110万円以内の贈与であれば、贈与税がかかりません。
しかし、相続までに時間がなければ、いくらも贈与ができません。
時間をかけないと効果がないのです。

さらに、相続人に対する相続前3年以内の贈与は全て相続税の課税対象になります。

早めに対策をしておかないとならないものが多いのです。
相続直前に無理に対策をしようとすると、無理に借金をして不動産を購入するようなリスクが高いものをしたり、税務署に否認覚悟の対策をすることになります。

早めにやろうと思ってもできない理由が、その2つ目です。

それは、相続の方向性が定まっていない、ことです。

「誰に何を相続させるのか」

これを決めないと、安易に対策ができません。

例えば、長男に不動産、次男に現預金で分けることを決めた場合、次男に渡す現金が足りないことがよくあります。
もっと前に分け方を決めていれば、現金を増やしたり、貯めたりすることができたのに、その決断を先送りにしたばかりに、それができていなかったということです。

逆を言えば、これが決まるまでは、安易に、現金を使うような対策は勧められないことになります。

方向性が決まれば、遺留分対策も可能だったのに。
そう思うことがあります。

相続対策は、「早めに」「方向性」を決めることが大事なのです。

まとめ

・相続対策は時間をかけなければできないことが多いので、早めに!
・相続の方向性が決まらないと、対策できないことが多い
・白い恋人パークにスーツのおじさんは合わない。

ABOUT ME
渡邊浩滋
大家さん専門税理士事務所、渡邊浩滋総合事務所代表。当サイトを運営する大家さん専門税理士ネットワーク「Knees(ニーズ)」代表。 自らも両親から引き継いだアパートを経営する大家であり、「全国の困っている大家さんを助けたい」という夢を叶えるべく日々奔走している。 全国でのセミナー出演、コラム執筆等多数。
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