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専門家が斬る!真剣賃貸しゃべり場
【第二十六回】
保険×不動産マイスター 津曲 巖が斬る!②

大家さんの「相続対策」 ②

保険×不動産マイスター 津曲(つまがり) 巖(いわお)より、お届けいたします。

第2回からはすぐ出来る具体的な「生前対策」を考えて見ましょう。

大家さんの相続争いを未然に防ぐには次のステップが肝要です。

●ポイントその1 未然に防ぐ4つのステップ

大きく次のステップを踏むことで段階的にきちんと対策ができるのです。

まず、基礎のステップです。
相続は、①「ヒト(法定相続人)」②「モノ(財産)」③「カネ(税金)」の3つを整理し「見える化」することでスッキリと対策が整理できます。
まずは、この3つの内②の「モノ(財産)」目録を一覧表にまとめることからはじめましょう。

特に、不動産についてはその評価が難しいので出来れば専門家に手伝ってもらうことをお勧めします。

つぎのステップ2では、それに基づき「誰に」「何を」遺すか決めて、「遺言書」を作成します。

そして、ステップ3「分割」対策、ステップ4「納税」対策と進めていきましょう。

ともすればこの逆の順序で、「納税」対策ばかりに目を奪われがちになります。

もっとも注意すべき点はここですので上記のステップを確実にふむことが、円満な相続への大前提です。

●ステップ2 「遺言書」の作成は必須です

「遺言書」の作成は面倒だし、億劫だという方が多くいらっしゃいます。
しかし、相続の前に、遺す側の意思表示をできる唯一無二のものが「遺言書」なのです。
とすれば、ご自身の財産とその行く末の「道しるべ」をきちんと形にしておくことは必要最低限のことと言えます。

ただし、「遺言書」は書けばいいというものではありません。
法的に有効である必要があります。
民法の定める一定の要件を満たすように書けば「自筆」の遺言書でも十分です。

まずは、ご自身の想いを書き記してみる。億劫だけど一度書き出してみることをお勧めします。

この最初の一歩が円満な相続への貴重な一歩なのです。

民法の定める一定の要件などお気軽にお尋ねください。
個別に対応させていただきます。

次回以降、段階ごとのステップについて解説していきます。

ABOUT ME
津曲巖
大手不動産会社にて相続・資産形成コンサルティング営業、管理職を歴任。都内を中心に数多くの土地有効活用、相続対策、資産の組み換え、買い換え等のコンサルティングを手掛ける。 ヘッドハンティングにより外資系金融機関に転身、不動産・保険を中心にFPコンサルタントとして 活躍。2002年独立系FP事務所設立。 不動産・金融機関での経験を活かし、上場企業、官公庁等での社員研修、マネー・ライフプランセミナー講師として、また、後進の育成にと全国で活躍中。 TVのCMでも有名なスーモカウンターや日本FP協会等でのFP相談ほか、企業の財務・営業コンサルティングも精力的に行っている。
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