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専門家が斬る!真剣賃貸しゃべり場
【第228回】
不動産鑑定士×一級建築士 田口 陽一が斬る!①

~新型コロナウィルスが写しだす今後の不動産~

今月号は、一級建築士・不動産鑑定士の田口陽一より、お届けしています。

新型コロナウィルスが世界規模で猛威を振るうなか、
新型コロナウィルスによりお亡くなりになられた方々に
心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、                    罹患された方々に心からお見舞いを申し上げます。

日本のみならず世界中で新型コロナウィルス感染が拡大し、
社会全体が変容する中、不動産への影響は??

我々の日々の暮らしも様変わりしました。

社会経済全体から、人と人とのコミュニケーションまで。               広く、根本から、大きな変化です。

変化せざるを得ない。いえ、既に変化している、
というのが今のコロナ渦ですね。

不動産は本来ただの投資対象ではなく、インフラでもあり生活の基盤であるわけです。

人々の生活のあり様や、どのように経済価値を生み出すのか、
といったことが空間や場所のあり方を決めます。

よって、今回のコロナ渦で不動産への影響は必至です。

単に高騰するとか暴落するといった画一的な話ではないと感じています。
今後は不動産もより複雑化し、個別化していくものと感じています。

●●なら間違いない、●●なら勝ち組、
といった正解を探すような戦略はいよいよ困難となり、
同じ●●でもやり方次第では成功したり
かたや失敗したりする時代になったように感じます。

公約数のような正解を探す旅はもうやめましょう。

しかし、
今後の不動産投資や不動産保有は霧の中・・・

不動産オーナーがどれだけ個別戦略を考え抜いて実行できるか。

我々の暮らしや価値観を掘り下げてみることが、
この霧の向こう側を見通すヒントになりそうです。

第1回目の今回。
今後の不動産を考える上での
切り口を考えてみました。

■新型コロナウィルスとニューノーマル

■新型コロナウィルスとソーシャルディスタンス

■新型コロナウィルスと“バーチャル”と“リアル”

■新型コロナウィルスと“移動”の概念の変化

■新型コロナウィルスと“都心”と“郊外” “地方”

■新型コロナウィルスと多拠点居住

■新型コロナウィルスと金融環境

■新型コロナウィルスと雇用環境

■新型コロナウィルスと不動産ローン

■新型コロナウィルスと多様化する働き方

■新型コロナウィルスと住まい

■新型コロナウィルスと自然災害

■新型コロナウィルスとオリンピック

まだまだ色々、切り口はありますが・・・

これらはいわば社会の断面でもあるわけです。
社会経済の断層は、大きく不動産に影響を及ぼすことでしょう。

まだ先は見通せず、そもそも正解を一つに定めることはできないでしょう。
が、今後の不動産を占うヒントになればと思います。

次回以降、共に考えていければと思います。

 

ABOUT ME
田口陽一
明治大学理工学部建築学科卒業。一級建築士、不動産鑑定士、宅地建 物取引士、マンション管理士。東京建物株式会社にて、不動産鑑定評 価、都市再開発、オフィスビル売買・運営、SPCスキームを活用した 不動産事業等、理論・実務の両面から不動産業務を経験し実績を残す。 不動産ソリューションは、実践的経験が何より重要であるばかりでな く、建築・税・法務・金融・理論的評価・現実の売買等々、複合的領 域にわたることから、常に複眼思考でベストな解決策を構築している。 鑑定評価や売買のみならず、バランス重視のハイブリッドなアドバイ ザリーを得意とする。
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