~大家さんも使おう!!「補助金」「助成金」~
今月号は、保険×不動産マイスター 津曲(つまがり) 巖(いわお)より、
お届けいたします。
前回は、大家さんも利用できる国の支援制度、
「住宅省エネ2024キャンペーン」に
ついて概略をお話させていただきました。
第二回の本稿では、国土交通省の行っている以下の
支援事業についてみていきましょう。
●「子育てエコホーム」支援事業
概略は、前回おはなしさせていただきましたが、
今回は、大家さんに関係が深いところ
「リフォーム工事」についてみていきましょう。
まず、
【対象となる方】要件は以下の2つです。
(1)エコホーム支援事業者と「工事請負契約等」を締結し、
リフォーム工事をする方
ここでいう「エコホーム支援事業者」とは、工事発注者に代わり、
「交付申請等」の手続きを代行し、交付を受けた補助金を工事発注者に還元する者として、
予め本事業に登録をした工事施工業者を言います。
*「エコホーム支援事業者」は下のURLで検索できます。
ちなみに、「東京」を営業エリアにする企業だけでも約3100社以上あります。
【参照】https://jutaku-shoene2024.mlit.go.jp/search-for-manufacturer/
(2)リフォームする住宅等の所有者であること
この所有者に「住宅を所有し、賃貸に供する個人または法人」が含まれます。
また、「買取再販事業者」も別の当該エコホーム支援事業者と
工事請負契約等を締結して行う場合は対象となります。
次に、
【対象となるリフォーム工事】は以下の8つです。
(1)開口部の断熱改修
(2)外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
(3)エコ住宅設備の設置
(4)子育て対抗改修
(5)防災性向上改修
(6)バリアフリー改修
(7)空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
(8)空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
*ただし、(4)~(8)については、(1)~(3)のいずれかと
同時に行う場合のみ補助の対象となります。
また、申請する補助額の合計が5
万円未満の工事は補助の対象にな
りません。なお、申請する際には、
対象工事に関する証明書等が必要になります。
それぞれ個別の工事の詳細は、
https://kosodate-ecohome.mlit.go.jp/reform/point1.html
で確認することが出来ます。
●対象とならないリフォーム工事に要注意!!
以下に該当するリフォーム工事は補助の対象外となるので注意してください。
・ドアの一部および欄間に取り付けられたガラスの交換工事
・「店舗併用住宅」の住宅以外(店舗)の部分の工事
・住宅の所有者等が住宅設備を購入し、その取付を住宅事業者に依頼する工事
⇒いわゆる「施主支給」や「材工分離」による工事
・外皮以外の部分(外気に面しない間仕切壁)の窓やガラス、ドアの工事
・屋外に設置した手すり工事や屋外の段差解消の工事
・太陽光発電設備の設置工事
・家庭用燃料電池コージェネレーションシステム(エネファーム)の設置工事
・リース設備の設置工事
・中古品を用いた工事
●補助金は、一戸当たり 20万円(上限)?!
長期優良住宅の認定(増築・改築)を受ける場合は、
上限が「30万円」に引き上げられます。
【他の補助金との併用】について
同一の補助対象となるリフォーム工事に対して、
重複して国の他の補助制度から補助を受けることはできません。
なお、地方公共団体の補助制度については、
国費が充当されているものを除き、併用可能です。
尚、補助金申請額が予算に達した段階で打ち切られるのは、
今までの補助金と同じです。
7月1日現在、予算申請額の割合は、
リフォーム事業で約18%となっています。
次回は、「先進的窓リノベ2024事業」
「給湯省エネ2024事業」についてみていきましょう。