スタッフブログが人気で、気が気でない毎日を過ごしています(^_^;)
ただ、まともに戦ってもいけない気がする・・・
ので、私らしく真面目な(?)記事を書いていきます。
私は、士業にはコンサルティング業務が必要だと思っていますが、私自身は、あまりコンサルティングという言葉を使わないようにしています。
コンサルタントという名前で、自分の利益を優先に仕事をする人とは一緒にされたくないからです。
しかし、私がやっていることは、コンサルティングであることが本当に多い。
コンサルティングって何なの?
世間では、「革新的な提案」や「一発逆転の解決方法」を教えてくれるのではないか。
そんなイメージが多いような気がします。
しかし、実際には、そんなに都合よく、斬新な提案や方法はありません。
実際のコンサルティングの流れは、こんな感じです。
(1)ゴールを明確にする
まずは、その人の目的・ゴールがどこにあるのかを探ることから始まります。
はっきりしている人であれば、わかりやすいのですが、そうとも限りません。
特に「相続」の問題であれば、税金を安くしたいのか、揉め事なく分けないのか、相続後も経営を続けられるようにしたいのか、ゴールをどこに置くかは、その人ごとであったり、家族ごとに違うのです。
その人の考えや価値観、背景を聞きながら、対話して探っていく作業です。
(2)問題点の洗い出し・整理
目的・ゴールがわかったら、今度は課題・問題点を整理していきます。
全て解決できる問題点だけならいいのですが、そうとは限りません。
なかなか全てを満たす解決策はないのです。
(3)問題解決の優先順位と実行
そして、全てを解決できない問題点の中から、目的・ゴールに照らして、優先順位を付けます。あとは、ひたすら問題解決へ実行です。
(実際には、相談者やその周辺が動いてくれるか、というハードルが待っていますが…)
結局、「何を実現させたいのか」
これを実現されるために、何を優先させて、何を切り捨てるのか。
その判断の整理をするのがコンサルティングではないかと思います。
それを履き違えている業者さんがいます。
「◯◯という方法がありますよ」
「なぜ◯◯をやらないのですか」
一見すると革新的に「見える」提案をしてきます。
すると、こちらに「なぜ提案してくれなかったのですか」という意見を頂く。
「いやいや、それをやってしまうと、本来の目的が実現できなくなるからですよ。」
その提案は、その人の商売に繋がるからではと邪推してしまうことが多いのです。
コンサルティングの本質をわかってもらいたいものです。
(とくに金融機関)
まとめ
・「何を実現させたいのか」が明確でないと、変なコンサルティングに捕まってしまう。
・判断材料を整理するのがコンサルティングの本質
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