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渡邊浩滋の賃貸言いたい放題
第十八回「『天才を殺す凡人』が気になって読んでみた。」

2月になりました。これから確定申告時期に入ります。
税理士にとっては、超繁忙期!
この時期をどう乗り越えるかに、毎年頭を悩ませます。

そんなとき、ついつい現実逃避したくなる。

新聞広告で紹介されていた『天才を殺す凡人』(北野唯我著、日本経済新聞出版社)が気になって読んでみました。

世の中には「天才」と「秀才」と「凡人」がいる。

三者の間にはコミュニケーションの断絶がある。凡人は天才を理解できず、排斥する。秀才は天才に憧憬と嫉妬心を持つが、天才は秀才にそもそも関心がない。

秀才は凡人を見下し、凡人は秀才を天才と勘違いしている。

著者のブログを物語風に解説していく内容。

のめり込むように読んでしまった。

とくに参考になったのは、コミュニケーションの断絶は「軸と評価」の2つの軸で、起こりえる。ということ。
軸とは、その人が「価値」を判断する上で、前提となるもの。
この軸が、天才と秀才と凡人で異なります。

天才は「創造性」という軸。

秀才は「再現性(≒ロジック)」という軸。

凡人は「共感性」という軸。

で評価する。
だから意見が噛み合わないことが起きるのだと。

「たしかに」

という部分が多くあった。

私自身が天才とか秀才だとか思っているわけではないですが、ビジネスにおいて「感情で判断することは非常に危険である」と肝に命じています。

昔の映画で『就職戦線異常なし』(古い^^;)ででてきたセリフが今でも頭に残っています。

たしか「子供っぽい感情で判断すると一生を台無しにするよ」みたいなセリフだったかと思います。

なにか自分の心に刺さるものがあって、それ以降「今の判断は、感情で判断していないか」気をつけるようにしています。

そう思っていると、感情で判断している人がわかるようになってくるのです。

お客様の中にも、感情で判断する方がいらっしゃいます。
とくに親族間での相続問題はほとんど感情で左右されることが多いです。
とても合理的と言えない判断をしてしまうのです。

「結果的に損をしますよ」と言っても聞く耳持たず・・・

何とかしてあげたいと思っていながら、何もできないことの方が多いのです。

しかし、この本を読んで明確になった。

 

「判断の軸」が違うのだと。

 

理解できれば解決策も見つけられるかな。
とてもクリアになりました!

もしコミュニケーションで悩んでいる人がいれば、是非読んで欲しい本です。

まとめ

・親族間での相続問題はほとんど感情で左右されることが多い。
・「天才」「秀才」「凡人」どの軸で判断しているかがわかると、相手のことが理解しやすい。

ABOUT ME
渡邊浩滋
大家さん専門税理士事務所、渡邊浩滋総合事務所代表。当サイトを運営する大家さん専門税理士ネットワーク「Knees(ニーズ)」代表。 自らも両親から引き継いだアパートを経営する大家であり、「全国の困っている大家さんを助けたい」という夢を叶えるべく日々奔走している。 全国でのセミナー出演、コラム執筆等多数。
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