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専門家が斬る!真剣賃貸しゃべり場
【第三十三回】賃貸経営のプロ 廣田 裕司が斬る!①

●廣田が語る!効果的な空室対策
 ~入居者が決まらない理由って?~  その1

こんにちは。
大家さん兼不動産屋の廣田です。

長かった梅雨も終わり、今年も本格的な夏がはじまりましたが、皆さんいかがお過ごしですか?

先日ゆりかもめの船の科学館駅の駅名を来年の春から「東京国際クルーズターミナル」に改称するというニュースを見ました。イメージアップの為に駅名を改称するそうです。
同様に、イメージアップの為にアパート名を改称するのもいいと思います。

以前、当社でお預かりしている物件で、アパート名を改称したことで、発生した小さなトラブルについてお伝えします。

ある日 アパート名を改称してから初めての入居者さんから「住民登録ができない」との連絡が入りました。詳細を聞いてみると、転入届の住所欄に新しいアパート名を記入し、転入届を提出したところ、役所から「そのようなアパートはない」という理由で転入届を受け付けてもらいないとのことです。
このときは、管理会社として、役所の方へアパート名が改称された旨を説明し、無事 転入届を受理していただきました。

どこの市区町村でも、アパート名の変更について連絡が必要かどうかはわかりませんが、入居者さんが役所でスムーズに手続きができるよう、アパート名を改称した場合は、所在地の市区町村へ連絡をしておいたほうがいいと思います。

さて、今月は、空室に入居者さんか決まらない理由について書いていきます。
空室対策を効果的に進めるには、入居者が決まらない理由を考えることは有効だと思います。

●退去するから空室が発生

空室が発生する原因は、ずばり退去です。当たり前のことですね。退去がなければ、空室は発生しないので対策を考える必要はないのですが、退去をなくすことは現実的には難しいと思いもいます。

それでは、入居者さんはどのような理由で退去するのでしょうか?
いろいろの理由が考えられますが、次の2つに分類できると思います。

・入居者さんのライフステージの変化
・物件への不満

就職、転勤、結婚、出産というようなライフステージの変化にともなう退去は、大家さん自身が防止することは困難だと思います。
一方 物件に対する不満については、大家さんの努力である程度 退去を防止できると思います。このように、新しい入居者さんに入居してもらうだけでなく、すでに入居されている入居者さんの満足度を向上させ、できるだけ長く住んでいただくことも、空室対策のひとつの側面です。
また、「住み替えしやすい」という特徴も賃貸住宅の強みのひとつであり、理由はどうあれ、退去を完全に防止することはできません。賃貸経営を続ける以上、空室対策は避けて通れないものだと思います。

ABOUT ME
廣田裕司
〇空室相談、賃貸経営全般 有限会社丸金商事 取締役 合同会社アップ 代表社員 大学卒業後、メーカーに勤務、主に土木、建築資材営業 生産管理を経験。2001年に妻の実家の賃貸事業をベースに、有限会社丸金商事を設立。同社の取締役に就任し、(当時は兼業)賃貸経営の関わるようになる。2008年に相続により同社代表取締役に就任。翌2009年の会社を退職し専業となる。現在までに3回 新築物件(6棟、27戸)を手がけ、12棟90戸所有。2019年合同会社アップ設立。
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