『グリーン住宅ポイント制度の活用』
こんにちは。一級建築士の遠田(エンダ)です。
新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ経済の回復をめざして、
一定の省エネ性能を有する住宅(持家・貸家)の新築やリフォームに対して
ポイントを付与する制度「グリーン住宅ポイント制度」が創設されました。
※2021年12月15日にて、ポイント発行申請の受付を終了しました。
◆グリーン住宅ポイント制度とは?
一定の省エネ性能等を有する住宅の新築やリフォームを行う場合、または一定の要件等を
満たす既存住宅の購入を行う場合にポイントが発行され、追加工事等に交換できる制度です。
○貸家新築は10万円相当×総戸数のポイントを付与。
〇リフォームは戸当たり最大30万円のポイントを付与。
○上記ポイントは追加工事に利用可能。
改正建築物省エネ法が4月から施行されることもあり、
エネルギーを効率よく使い、環境にもお財布にもやさしい「省エネ」な
住宅であることが今後求められてきます。
◆ポイント発行対象の住宅とは?
貸家の新築の場合、2戸以上の住宅を有することや
一戸当たりの床面積40㎡以上であること、
住宅トップランナー制度をクリアしていること等の条件があります。
床面積が40㎡以上となると、
単身用では足りない可能性がありますので、
ファミリータイプのマンションが対象といえるでしょう。
リフォームの場合は、エコ住宅設備の設置、
開口部や躯体の断熱改修のいずれかと、
バリアフリー改修、耐震改修やリフォーム瑕疵保険等への加入を
合わせて申請可能です。
◆発行されたポイントは追加工事と交換、付加価値の創造へ
貸家の場合、取得したポイントは追加工事との交換になります。
追加工事の内容についても条件があり、
「新たな日常」に資する追加工事、
もしくは防災に資する追加工事に該当する工事が対象となります。
付与されるポイントはキャッシュバックではありませんが、
コロナ禍の影響を感じる追加工事が交換できるとなると、
付加価値提案に活用できそうです。