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専門家が斬る!真剣賃貸しゃべり場
【第289回】一級建築士 遠田 将徳が斬る!②

『ウッドショック②』

こんにちは。一級建築士の遠田(エンダ)です。

「ウッドショック」は解消傾向になりつつありますが、
しばらく建築コストは上昇を続けるかもしれません。

◆木材業界では、上がり続けた製材価格は9月には
ピークを迎えるといわれていた理由
「ウッドショック」はアメリカでの住宅建築需要の影響を受けたものですが、
米中貿易摩擦やコロナによる先行き懸念の影響による
「コンテナ製造量の低下」、港湾混雑等によるコンテナ船の運航遅延から、
「コンテナ回転率が低下」したことも原因として挙げられております。
現在、「コンテナ不足」も解消傾向にあり、
10月下旬からさらに落ち着いてくる可能性もあるようです。

◆製材以外にも価格上昇をしている資材とは
アメリカの材木価格は5月中旬にピークを迎えて以降、
住宅需要の鈍化に伴って材木価格も下落に転じています。
日本では輸入材の入荷状況が良くなったことで、
材木価格は高止まり傾向になってきました。
これでようやく建設コストの下落が始まる…とはならず、
建設資材価格の上昇が、材木価格の下落を打ち消す形となりそうです。
今年に入ってから大幅な価格上昇が見られた資材は、
鉄鋼製品、アスファルト、プラスチック製水道管、
鉄筋、合板、木製の窓・ドア枠等。
特に鉄鋼製品の価格上昇が顕著で、
2021年に入ってから現在までに、81.3%も上昇しているようです。

◆次回
・「ウッドショック」による変化
ここまでは少し読みづらい内容が続いたかとは思います。
次回は「ウッドショック」を建築士という立場から
感じた変化についてまとめと行きたいと思います。

 

ABOUT ME
遠田将徳
株式会社ウィル建築設計 顧問/武蔵工業大学工学部建築学科卒業。一級建築士、色彩検定二級。 ハウスメーカーにて、モデルハウスの企画設計・デザインコードの作成、戸建分譲のランドスケープデザインを経て、賃貸住宅の設計を経験。戸建住宅・賃貸住宅の新築、リフォームの見積り、外構工事と幅広く手掛け、許認可業務、実施設計、デザイン、コーディネートまで、建築に関わる様々な目線からの適切なアドバイスを得意とする。
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