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【第380回】
保険×不動産マイスター津曲(つまがり)が贈る   ~こんな時どうする?!大家さんの“生命保険”を考える~ その③

~こんな時どうする?!大家さんの“生命保険”を考える~ 

今月号は、保険×不動産マイスター 津曲(つまがり)巖(いわお)より、
お届けさせていただきます。

さて、第三回となる今回は『生命保険』の内【養老保険】について、
大家さんや地主さんのどのようなニーズにあった形で
購入したらよいのか考えてまいりましょう。

●【養老保険】とは・・・

【養老保険】とは、保険の形をしていますが、
満期時には掛け金(払込保険料)と
同等もしくはそれ以上の【満期金】を受け取る可能性のある金融商品です。
元来、保障は必要だが「掛け捨て」はイヤという
日本人の性向に最も見合う商品でした。
しかし、近年は運用環境の悪化から、
満期金が掛け金を下回る時期が長く続いたため、
人気は急落していました。
そこに、救世主の如く現れたのが
【米ドル建て】や【変額】と言われる養老保険です。
これらの商品は、保険会社が円をドルに換えて、
主に日本に比べ高い金利の米国債で運用したり、
掛け金の一部を「特別勘定」いう勘定で株式や
投資信託など投資商品で運用して
利益を上げることを目指す商品です。
これにより、大きなリターンを期待できる養老保険の
ニーズは高まりを見せています。
皆さんにとって、どのような場面でこれらの保険が有効か、
見ていきましょう。

【養老保険】の出番は・・・

大家さん、地主さんに万一の時、
満期金と同額の保険金が支払われることを押さえましょう。
ある一定の時期、例えば、
「大規模修繕」等おおむね10年単位の長期での
資金需要に対して銀行の預貯金では、
インフレや資材の高騰に対応することはほとんどできません。
かといって、積極的に株式や投資信託などで高利回りを
目指すことは時として大きなマイナス
を被るリスクがあります。
このように「ある一定の時期」に
「必ず必要な資金」準備として「養老保険」はとても
有効に作用します。

●【米ドル建て養老保険、変額養老保険】のメリット・デメリットの回避法

これらの保険の大きなメリットは、

(1)インフレ・ヘッジができる
⇒特に、近年の建築資材の高騰は大家さんの財務を直撃してます。
積極的に資金を有効活用、運用できることは第一のメリットです。

(2)税金上、他の金融商品より有利
⇒5年超の満期金の受け取りは、
【一時所得】扱いとなり、出た利益から50万円を引き、
更に、その2分の1が課税対象です。そのため、
利益に対して20.315%の税金を
取られる他の金融商品よりも実質の手取りは多くなります。
次に大きなデメリットは、

(1)米ドル建ての場合、満期時に【円高】が進んでいたら、
目減りする可能性があります。
⇒【損益分岐となるドル・円為替レート】を押さえておきましょう。

(2)変額の場合、運用商品の選択によっては
「元本割れ」のリスクを負います。
⇒取り扱い保険会社の規定によりますが、
月2回や年12回程度「スイッチング」といい
運用商品の組み換えが可能で、
これによりリスクを抑えることが出来ます。

以上、今回は、【養老保険】については、
資金の利用目的に添って、
特に、大規模修繕費用などには利用価値が大いにあります。
ご自身に当てはめて、今の保険がご自身にとって必要なものか否か。
資金の有効活用を検証する一助にしてください。
もちろん、お問い合わせいただければいつでも
ご相談に応じさせていただきます。

ABOUT ME
津曲巖
相続・事業継承・資産形成、運用コンサルティング専門の エムエスエフピー株式会社所属 03-6403-4117  大手不動産会社にて不動産の有効活用、相続対策、 資産形成コンサルティングを数多く手がける。 外資系金融機関にスカウトされ不動産と金融のプロとして活躍後、 総合的コンサルティングを手がけるため、 2002年FP会社を設立して独立。 相続資産コンサルタントとして相談、相続対策の実行支援業務、 セミナー研修講師として全国で活躍中。 プロフィールの続きはこちら、http://ms-oya.or.jp/profile06/
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