~大家さんも使おう!!「補助金」「助成金」~
今月号は、保険×不動産マイスター 津曲(つまがり) 巖(いわお)より、
お届けいたします。
前回は、大家さんも利用できる国の支援制度、「住宅省エネ2024キャンペーン」の
うち「先進的窓リノベ2024」「給湯省エネ2024」の事業についてみてきました。
最終回の本稿では、大家さんにもっとも親和性の高い「賃貸集合省エネ給湯2024」
事業についてみていきましょう。
●「賃貸集合省エネ2024事業」
「既存賃貸集合住宅用小型省エネルギー型給湯器導入促進事業費補助金」として、
家庭のエネルギー消費で大きな割合を占める給湯分野について、
特に賃貸集合住宅に対する小型の省エネ型給湯器の導入支援を行うことにより
その普及拡大を図り、
「2030年度におけるエネルギー需給の見通し」の達成に寄与することを
目的とする事業として経済産業省 資源エネルギー庁が行っているものです。
【予算】
185億円
*2024年7月1日現在、なんと予算に対して申請額割合は[0%]です)
【補助対象】
既存賃貸集合住宅の1棟あたり賃貸住戸2戸以上
※1(賃貸住戸数が10戸未満の賃貸集合住宅は1戸以上)の住戸について、
従来型給湯器を、補助対象である小型の省エネ型給湯器
(エコジョーズ/エコフィール)に交換する工事(リースの利用を含む)
【補助対象者】
賃貸集合住宅のオーナー等※2※3で、
給湯器の設置工事(リース※4利用)の発注者
※1 2023年12月15日以前の着工は、1戸以上でも可とします。
※2 住宅の内、一部(複数戸)を所有する場合(区分所有者等)も含みます。
※3 賃貸集合住宅のオーナーから管理委託を受けている者を含みます。管理会社が
補助対象者となることも可
※4 本事業の補助対象となるリースについては、
https://chintai-shoene2024.meti.go.jp/about-lease/を参照してください。
【補助額(補助上限)】
導入する小型の省エネ型給湯器に応じた定額を上限の範囲内で台数を乗じた金額が
補助されます。
ただし、補助対象となる給湯器は、機器ごとにそれぞれ性能要件を満たしたものに
限られるので注意が必要です。
エコジョーズ、エコフィールともに追い炊き機能が無の場合、
1台5万円、追い炊き機能が有の場合、1台7万円の「定額」補助金が支給されます。
*リース契約も可。
この補助金の受け取り方も「給湯省エネ2024事業」と同じく、次の二通りの内、
予め決めた方法で行われます。
1.補助事業に係る工事契約代金に含む
2.現金で受け取る
【対象機器】についてそれぞれの性能要件を満たし、補助対象製品として登録された
もののみが補助対象です。
また、この事業の補助対象とならない製品でも、子育てエコホーム支援事業で補助が
受けられる場合があるので両睨みで検討することが望ましいです。
以上、「住宅省エネ2024事業」について、その概要をみてきました。
大家さんも今回の補助金は非常に受けやすく、
また、キャッシュ・フローにも有効な
ものとなっていますので、この機会に省エネリフォームを検討してみては
いかがでしょうか。
大家さんの道しるべには、専門家がそろっていますので、
是非、お気軽にご相談ください。