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専門家が斬る!真剣賃貸しゃべり場
【第345回】不動産鑑定士・住宅診断士
皆川 聡が斬る!④

我が社のドラえもん(!)

皆様、こんにちは、不動産鑑定士・住宅診断士の皆川です。

今回は、私の仕事の秘密兵器について、お伝えさせていただきます。

幼い頃のみならず、大人になっても
「こんな時、ドラえもんがいたらなあ」と
思ったことは誰でもあるのではないでしょうか。
今回は、私が普段の仕事の中に、ドラえもんにかわるロボット(のようなもの)を
導入したお話をしたいと思います。

私の仕事は、専門家としての思考を駆使する仕事半分、
そして細かな事務作業半分。
この細かな事務作業の負担が、
ことのほか時間を消費してしまうのが悩みの種でした。

細かな事務作業は、常時発生するものでもないので、
事務員の方を雇用はせず、自分で入力するか、
委託するなどをしていますが、労力、費用の面で改善の課題を感じていた中、
アシロボとの出会いが、
私の殺伐としたオフィスに明るい光明をもたらしてくれました。

さて、「アシロボとは何ぞや。」ですね。
アシロボとは、パソコンでの同じ作業を自動化するシステム、
RPA(ロボティックプロセスオートメーション
(Robotic Process Automation))です。
エクセルでいうところのマクロボタンを、
アシロボはWEBやワード、エクセル、アウトルック、
PDFなどのパソコンの業務全般を行うマクロボタンのようなシステムです。

そもそも、RPAには、マイクロソフトが出している
無料のPA(Power Automate)があります。
マイクロソフトだけに、システム構築の際、
常にアルファベットが羅列されたものとなり、
自分でシステムを編集をしていると、
バグった時の修正など瞬時に判別ができません。
ところがこのアシロボは、日本製ということもあり、
ほぼ全て日本語なので、バグったところが瞬時に判別でき、
修正がしやすいのです。

システムを組んだことのない、SE経験のない素人の私でも、
簡単にできてしまう優れものです。

例えば住居表示をエクセルに入力をし、
マクロボタンのようなものをクリックすると、
住宅地図、航空写真、3D写真、北側からの3D写真、
相続税路線価、固定資産税路線価をPDF化してくれます。
また、都市計画図などもネット情報として公開しているものについても、
自動的にPDF化してくれます(行政区により、システムが異なりますので、
まだ全国版まではシステム化できておりません)。

鑑定評価書に添付する写真も100枚を超える場合には、
自動的にエクセルへ写真を添付してくれるので、
1件当たり、半日分くらいの時間を節約してくれています。

加えて、その都度、住居表示を瞬時に入力し、
検索ボタンを押してくれたりしますので、
人の手よりも早く処理してくれます。

つまり、ボタン一つで今まで数時間かかっていた仕事を、
自動的に迅速に丁寧にやってくれるのです。

ボタンを押して、ひと眠り。昼寝をして、
起きた時にはお願いしていた仕事が出来上がっていた時には、
子供のころに読んだ小さな小人が夜に靴を作ってくれていた
童話を思い出しました。

もちろん、この優秀なアシロボ君
(敬意をもって、「アシロボ君」と君付けしております)も、
時にはミスだってします。でも、
大幅に私の仕事を効率的に助けてくれる救世主なのです。

最近では、チャットGPTなる優れものも出てきているようです。
こちらは、アシロボ君と同等またはそれ以上に
ドラえもん的なAI君のようですね。

実は弊社の社名「Aoi不動産鑑定」の
「Aoi」は、「AIと調和(o)して新しい時代を創造したい」
という思いが込められています(後付けではありません(笑))。
今後は、このアシロボ君にシステム化さえも
自動化してやっていただけたらなと夢を膨らませています。

これから益々ロボットと仲良く共存していきたいものです。

この度の4回目で最後になります。

皆様の不動産投資が、さらに順調になりますように、
心より深くお祈り申し上げ、筆を置きたいと思います。

この度も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。

以上

ABOUT ME
皆川聡
株式会社Aoi不動産鑑定 大手不動産鑑定会社に約8年従事し、メガバンク、政府系金融機関、地銀、信用金庫、信用組合などの金融機関の担保評価をメインに約2500件の案件を携わり、国際線ターミナルの評価の実績もあり。 退職後、平成27年4月に開業。 開業後は、税務対策の鑑定評価や裁判調停等の鑑定評価での多数実績。住宅診断を反映した鑑定評価にて、より清緻な鑑定評価を行っており、鑑定評価額だけではなく、皆様の建物の日ごろのメンテナンスのポイントなどもご提案し、ご好評をいただいております。また2020年10月には、相続税の還付請求にて、他の不動産鑑定士が国税不服審判所にて否認された案件を、その後当職が不動産鑑定を担当。圧倒的な不動産鑑定評価により、東京地裁において、国税庁との裁判で無事完全勝訴しております。
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