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お金の不思議。お金はどこからやってくるのか。|そもそも「お金」って何?

東京の中心で税務を叫ぶ 第54回コラム

そもそも「お金」って何?

こんにちは!
今回はいつもと少しテイストを変えて、「お金」はどこからくるのか?
そんな基本的な内容のお話をしたいと思います。

「お金」と言った場合に、最初に頭に浮かんでくるのは、1万円札などの紙幣や100円玉などの硬貨、いわゆる現金ではないでしょうか?

ただ、よくよく考えてみると実際に一番多く使われているお金は、銀行預金ですよね!

一番多く使われるお金「銀行預金」

銀行から借り入れるときも預金口座に入金されますし、

物件購入のときも預金口座から直接振込みされることが多いと思います。

また、家賃の入金も銀行振り込み、水道光熱費などは口座引き落としではないでしょうか。

実際に世の中のお金のうち、9割以上が銀行預金だそうです。

銀行預金の仕組みはどうなっている?

では、銀行預金はどこから来るのでしょうか?

答えは、どこかから持ってきているのではなく、銀行が自ら生み出しています。

例えば、Aさんが銀行に現金1,000万円を預けます。
その後、Bさんが1,000万円を借りようとした場合、
銀行はAさんから預かった1,000万円を貸すのではなく、
単にBさんの預金口座に1,000万円と記帳するだけになります。
その結果、AさんとBさん合わせて2,000万円の預金が存在することになります。

考えてみると当然ですよね?
Bさんが借りたからってAさんの預金が減ってしまっては大変です。
このように銀行は「お金」を自ら創り出すという特別な機能を持っています。
「信用創造」なんて言ったりしますね。

(ただし、銀行は預金の引き出しに備えるために、
預金の一定割合以上を日本銀行に預け入れることが義務づけられているそうです。)

つまり、お金(預金)は、誰かが借入をすることにより生み出されることになります。物件購入のために銀行から借り入れると、その都度、新たなお金が生まれています。逆に言うと、借入金を返済すると、お金がこの世から消滅することになりますね。

ということは、日本銀行がお金(預金)の量を増やしても、
私たちは日本銀行から直接借り入れることができませんので、
私たちの手元のお金は増えていないことになりますね。

日本銀行がいくら頑張っても、誰かが民間銀行からお金を借りないと
お金は増えない仕組みのようです。

現在は金利が低い状況ですから、借入をする人が少ないということですね。
借入が少なければ、世の中のお金も少なくなっていることになります。
銀行さんもっとお金を貸し出してください!

まとめ

①お金のほとんどは銀行預金

②銀行預金は、単なる通帳上の記録で、紙幣のように実体はありません

③銀行預金は、誰かが銀行から借入れしたときに生み出されます

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楽待 不動産住宅新聞でもコラム連載しています。

ABOUT ME
大野晃男
1979年12月生まれ。 資格専門学校の簿記講師を経て税理士法人に勤務。 その後、自動車部品製造会社の経理として働く。 実家がサラリーマン大家さんだったことから、 渡邊浩滋総合事務所に興味を持ち、入所。
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