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渡邊浩滋の賃貸言いたい放題
第一回「節税マニアになるな!」

はじめまして。
大家さん専門税理士ネットワーク「knees(ニーズ)」の代表の渡邊浩滋です。
簡単に自己紹介します。

実家のアパート経営が危機的状況に陥っていたところを、私が経営を引き継ぎ、財務改善をして立て直したことをキッカケに、大家さん専門税理士になろうと決意し、独立開業しました。
資金繰りに困っている大家さん、誰にも相談できずに一人で苦しんでいる大家さんが本当に多いことを実感しています。
私の経験が少しでも役に立てればと思い、大家さんをサポートしてきましたが、私一人では全国の大家さんを救えないと感じ、大家さん税理士ネットワークを立ち上げました。

私が大家さんに対するアドバイスとして、モットーをしていることは、
「経営者としての視点」を持ってもらうこと。

賃貸経営ですべきことは、家賃収入を得て、キャッシュを増やして、経営を安定させることです。

顧問先の大家さんが、それに沿って行動できているか、行動できていないときは、厳しく指摘させて頂いております。

私が税理士として相談を受ける中で非常に多いのが、節税のこと。

「◯◯は、経費になりますが?」
「◯◯という方法が節税になると聞いたのですが、本当ですか?」

いやいや・・・
「すでに赤字だから、これ以上経費使っても税金変わりませんよ」
「法人は節税になるけど、その分個人の税金上がるので、意味ないのではないでしょうか」
「その節税は否認されるリスクを生じますが、そのリスクと効果からすると割に合わないではないのでしょうか」
と回答することが、非常に多いのです。

私が言いたいのは・・・
「自分の経営状況をわかっていて、節税したいと言っていますか」
ということ。

経営を良くする節税なら絶対にするべきですが、経営を悪くする節税なら辞めるべきです。

特に、必要のない経費を使って、税金を減らしても、キャッシュを減らすことになるので、経営は悪化します。

ただ節税だけしたいのであれば、それは『節税マニア』です。

節税マニアになると、経営が見えなくなります。
気をつけましょう。

私が「本当の節税」と定義しているものは、
◯低い税率を使う
◯支出の伴わない経費(控除)を使う
の2つだけです。

それ以外の節税は、キャッシュアウトするので、節税効果を慎重にならないといけません。

大家さんに経営者の視点を持ってもらえるように日々奮闘しています。

まとめ

・経営状態を考えない「節税マニア」にならないようにしましょう。
・本当の節税は、「低い税率を使う」「支出の伴わない経費(控除)を使う」の2つだけです。

ABOUT ME
渡邊浩滋
大家さん専門税理士事務所、渡邊浩滋総合事務所代表。当サイトを運営する大家さん専門税理士ネットワーク「Knees(ニーズ)」代表。 自らも両親から引き継いだアパートを経営する大家であり、「全国の困っている大家さんを助けたい」という夢を叶えるべく日々奔走している。 全国でのセミナー出演、コラム執筆等多数。
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