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渡邊浩滋の賃貸言いたい放題
第四回「節税を判断基準にしてはダメ!」

損失回避バイアスという言葉をご存知でしょうか?

行動経済学の本をよく読んでいるのですが、そこで事例とともに紹介されます。

AとBどちらを選択するかという問題

パターン1

A 確実に1万円もらえる
B コインを投げて表が出れば2万円もらえる
※しかし、裏が出た場合には、何ももらえない

Aを選ぶ人が多いのではないでしょうか。

では、次はどうでしょう?

パターン2

A 確実に1万円取られる
B コインを投げて表が出れば何も取られない
※しかし、裏が出た場合には、2万円取られる

今度はBを選ぶ人が多いのではないでしょうか。

どちらも統計学上は、同じ期待値(1万円の得と損)なのですが、
人は経済合理性では動かない。
人は得することよりも損を回避する方向に流れやすい傾向にあるとのこと。

これって税金でも同じことが言えるのではないでしょうか?

〇相続税対策になるからと、莫大な借金をしてマンションを建てる
・・・相続税の節税額よりも、銀行に支払う利息の方が多くなっていることよくあります。

〇節税になるからと、利回りの低い新築ワンルームを購入する
・・・損益通算して税金還付されるけど、支払う経費の方が多くて、結局手残りがマイナスになっていること、よくあります。

◯会社で自宅を購入すれば、社宅として経費化できるといって、高額な戸建てを建てる
・・・経費になっても、自宅は収入を生まないので、返済に苦労すること、よくあります。

〇節税になるからと、無駄に交際費使ったり、節税商品買を買う
・・・単純にお金減らしていること、よくあります。

人は税金を払いたくない気持ちが強く、経済合理性がない行動を起こしがちです。
きちんと儲けられるかを考えないと経営ができません。
節税ありきで、物事を判断すると危険です。

まず、経営として投資として、「正しいのか」を判断し、その上で、節税ができるかを考えるべきなのです。

私は、これを「節税バイアス」と呼んで、自らを戒めています。

まとめ

人は損失を回避する行動に流れる。
節税バイアスにかからないように、しっかり投資判断できるようにしましょう。

ABOUT ME
渡邊浩滋
渡邊浩滋
大家さん専門税理士事務所、渡邊浩滋総合事務所代表。当サイトを運営する大家さん専門税理士ネットワーク「Knees(ニーズ)」代表。 自らも両親から引き継いだアパートを経営する大家であり、「全国の困っている大家さんを助けたい」という夢を叶えるべく日々奔走している。 全国でのセミナー出演、コラム執筆等多数。
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