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専門家が斬る!真剣賃貸しゃべり場
【第十七回】賃貸経営のプロ 廣田 裕司が斬る!①

物件のメンテナンス、不具合への対応 ①

こんにちは。廣田です。
昨年は、台風の当たり年で、各地で台風による被害の話をよく耳にしました。

私の物件では以前、植木が倒れたり、自転車置き場の屋根が飛んだり、台風による強風で被害を受けたことがあります。それ以来、台風が去ったあとは、管理会社さんと分担して物件の点検をするようにしています。幸いなことに、昨年は大きな被害は発生しませんでした。

台風などの自然災害だけでなく、物件は経年劣化していきます。設備の不具合なども発生します。
今回は、物件の劣化、設備の不具合への対処など、物件のメンテナンスについて書いていきます。
ここで言う“物件のメンテナンス”とは、日常のそうじ、設備の修理、原状回復工事、外壁塗装など、物件を維持管理していく上で必要な業務ととらえています。

適切なメンテナンスを怠ると、物件の寿命が短くなることもあります。
また、物件が汚い状態では、内見される方の印象も悪くなり、成約の可能性が下がりますし、既存の入居者さんは不満を感じ退去の理由の一つになりかねません。

適切なメンテナンスを実施し、出来るだけ良い住環境を入居者さんに提供することは、賃貸経営の基本の一つだと思います。

不具合への対応

以前、物件の玄関ドアのドアガード※が誤作動し、ドアが開かないという不具合が発生しました。幸い、連絡があったのがそれほど遅い時間ではなかったので、すぐ対応ができました。しかし、入居者さんが部屋に入れないという事態は重大な問題です

原因は、ドアガードのアームのストッパー部が破損し、入居者さんがドアを閉めた勢いでアームが誤作動(ストッパーが働いていれば動かない)し、ドアガードが掛かった状態になったためです。

※:ドアと枠をつなぎ一定の角度しか開かないようにする防犯金具この不具合は、入居者さんが入室できないという非常に重大な不具合であり、ほかの部屋でも同様の不具合が発生する可能性があるため、他の入居者さんに対し、注意を喚起するとともに、ドアガードの点検をお願いしました。

結果、同様にアームのストッパー部が破損していたのか部屋があり、ドアガードを交換しました。
また、そのほかの部屋に関しても、退去後毎にドアガードの点検を実施しています。

このように、不具合が発生した場合は、修理・交換などを実施しますが、不具合として顕在化していない部屋に対しても、注意喚起の文書を配布したり、不具合が発生した箇所の点検を実施することで、同様の不具合の発生の抑制なります。

すべての不具合に対してこのような対応ができればよいのかもしれませんが、不具合による影響度を勘案して取捨選択し実施すればよいと思います

不具合が発生したとき、修理などの対処するともに、不具合を未然に防止する予防処置も検討しましょう。

ABOUT ME
廣田裕司
〇空室相談、賃貸経営全般 有限会社丸金商事 取締役 合同会社アップ 代表社員 大学卒業後、メーカーに勤務、主に土木、建築資材営業 生産管理を経験。2001年に妻の実家の賃貸事業をベースに、有限会社丸金商事を設立。同社の取締役に就任し、(当時は兼業)賃貸経営の関わるようになる。2008年に相続により同社代表取締役に就任。翌2009年の会社を退職し専業となる。現在までに3回 新築物件(6棟、27戸)を手がけ、12棟90戸所有。2019年合同会社アップ設立。
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