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森広忠の名古屋大家道
第十一回「銀行には何を報告すると良いか②-何を持っていくと良いか」

先週4月20日(土)にモンゴルレストラン『シンキロー』にておこなわれた名古屋大家塾4月定例会に参加し、税務相談の担当をさせていただいてきました。

今回、名古屋大家塾に参加されたのは30名程の方々でした。その中で融資などについてディスカッションを全員で1時間程度行い、あとは個々に分かれて、塾長さんの何でも相談と、融資に詳しい方の融資相談、新規に貸家や共同住宅などを買おうという方の初心者相談、弁護士の方もみえて法律相談、そして私の税務相談をしていました。

私は3時間程度の時間に8名の方の相談を受け、千差万別の相談内容と、相談が3時間連続ぶっ続けだったため倒れそうになっていました、、、(苦笑)。

 

さて、名古屋大家塾でも皆さん興味を持って聞いてみえましたが、
大家さんにとって融資は大変悩ましいお話になります。

 

今回も前回に引続き「銀行には何を報告すると良いか②-何を持っていくと良いか
を書かせていただきます。

 

大家さんが銀行へ行き報告が必要になるのは以下の3つの時があると思います。

  1. 融資を申し込むとき
  2. 融資を継続しているとき
  3. 融資の利率や金額の変更の相談があるとき

この3つのときに何を持っていったらいいと思われるでしょうか?

1.融資を申し込むとき

申し込むときは、できましたら前2期分の確定申告書・決算書を持っていくと良いでしょう。

新規に不動産投資をやる方で確定申告書をお持ちじゃない方は
2年分の給与所得の源泉徴収票お持ちの通帳すべてを持っていくと良いでしょう。

これで、前2年間のご自身の経営成績財産状態がわかります。

 

その他に、今後の事業計画と新築または購入する予定物件の価額概要のわかるもの、
固定資産税評価額および、その土地の路線価図
さらには中古物件を買われる場合はレントロール(管理明細書)、外観内観写真、なども持参すると担当者さんは喜ばれると思います。

また、ご自身の経歴がある程度わかるものや、決算書や通帳に出てこない資産をお持ちの場合はその資料を持っていくと良い場合もあると思います。

2.融資を継続しているとき

融資を継続しているときは、直近(前年度分)の確定申告書・決算書をお持ちください。

今が平成31年の4月ですので、今回持っていくのは平成30年分確定申告書・決算書になります。

 

会社をやっておみえの方は、例えば3月末決算ならば5月末までに申告書を税務署に提出する必要があります。税務署に提出が終わった法人税確定申告書・決算書・内訳書を税理士さんから受け取って、6月や7月に持っていっていただければよろしいです。

提出する際に、担当の方とどのような話をすればいいかは、次回のブログ③でかきます。

3.融資の利率や金額の変更の相談があるとき

利率や金額の変更の相談があるときは、②継続しているときの資料に加え
直近の試算表をお持ちください。

 

例えば、個人の大家さんの方が9月ごろ利率の引下げの相談があるときは6月か7月ぐらいまでの試算表を持っていくことをお勧めしています。もちろん、個人の確定申告や決算が終わってすぐに変更の相談される場合は試算表は必要ないと思われます。

 

銀行さんへ何を持っていくと良いかはケース・バイ・ケースの場合もありますが、
上記したことを基礎にして資料を整えると良いと思います。

【ポイント③につづく】

まとめ

・銀行へ行き報告が必要になるのは
①融資を申し込むとき
②継続しているとき
③利率や金額の変更の相談があるとき
の3つ

・融資を申し込むときは、前2期分の確定申告書・決算書または2年分の給与所得の源泉徴収票とお持ちの通帳など

・融資を継続しているときは、直近(前年度分)の確定申告書・決算書

・融資の利率や金額の変更の相談があるときは②の資料に加え直近の試算表

ABOUT ME
森広忠
名古屋市出身、名古屋経済大学大学院卒業後、2008(平成20)年シンプルタックス森会計【森広忠税理士事務所】設立。税理士として、個人事業・中小企業の顧問を行う。実家が古くからある地主で、不動産賃貸業をアパート、貸倉庫、貸地、貸家、月極駐車場で営んだ経験あり。 顧問先に不動産賃貸業者が多く、不動産・不動産管理会社を利用した所得税・法人税・相続税の節税相談の経験が多くある。
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