“ご近所アルアル!” ~其の2 区分所有編~
不動産鑑定士・一級建築士の田口です。
ここのところ、いよいよ寒いですね。
あなたはスキー派?スノボ派??
リゾートマンション、最近安いですね!
ええ!こんな値段で不動産が買えるの!?ってな価格です。
でも管理費・修繕費は結構します。
それでも永住するなら安い?ってことで、実際引越する方もいらっしゃるとか。
スキースノボが趣味の方、検討してみては?
リゾートマンションといえば、以前鑑定評価のご依頼を頂いたリゾートマンションで こんなことがありました。
そこは海が見える伊豆の素敵なマンションの一室。
バルコニーからは海が見えるようだ。
さあバルコニーに出て眺望をチェックしよう!
ということで、バルコニーに出てびっくり。
お隣の住戸のバルコニーには家具?ゴミ??
が無造作に放置されているではないか。
清掃もしてないようだ、落ち葉か何かで排水口がつまって雨水なんかがこっちに 流れてきているぞ。。。。
いやあ対象物件自体は問題ないのに、隣接住戸がこんなスラム化した状態では、
マイナス評価だね、と実際にそのように減価評価しました。
マンションの場合、よく
「マンションならお隣さんとの付き合いは最低限で大丈夫だよ、
隣にどんな人が住んでいるか知らないくらいだよ」
なんて話を聞きます。
それはそれで楽かもしれません。
前回のような土地の境界立会なんてものもあまり関係ありませんし!
でも・・・
もしお隣が変な人だったら??
お金に余裕がなくて放置されている問題区分所有者がお隣だったら??
新しくオーナーになったお隣の区分所有者が変人だったら??
上階の住人がやたら夜中バタバタと暴れ出したら??
自分は静かに暮らしているつもりなのに下階の住人が「うるさい!」と 乗り込んで来たら??
いやあ、考えるとおそろしいですね。だって自分自身ではどうにもならないですよ。
区分所有権というのは、そういうものです。
アルアル!と思った方も、
ええ!そうなの?考えてみれば確かにそうだね!!と思った方も、 リゾートマンションと違って俺のマンションは都心の高級マンションだからまっとうだぜ! という方も、
これからは人口減社会。そして単身世帯が増えています。
高齢独居の方も増えています。
他人事ではなく自分事として、
今一度区分所有権のご近所アルアルについて考えてみましょう!