~大家さんの“生命保険”を考える~ その2
こんにちわ。
保険×不動産マイスター 津曲(つまがり) 巖(いわお)より、お届けいたします。
前回は、大家さんの『生命保険』を考えるうえで大前提となる『生命保険』の基本形
についてお話させて頂きました。
さて、第二回は『生命保険』について『ムダのない』検討の手順について考察してみます。
●最初にすること=生命保険の『加入目的』を明確にする
『何のために』生命保険を利用するのか。
ここからスタートして検討したことがありますか?
大家さんに限らず多いのは『セールスパーソンの持ってきた商品で話を聞いたらよさそう だったから』が圧倒的に多いのです。
『商品』の説明を聞くとセールスですから、心に響くフレーズ、物語はたくさん持っているのが当たり前、必要のない商品を買っていませんか?
『ほしいもの』と『必要なもの』は明確に違うはずです。
不思議と『生命保険』は何となく必要?だからとか、セールスの方と懇意だからとか、 良くしてくれるからとかの理由で購入する方が多いのが現実です。
前回も触れましたが『生命保険料』は『コスト』です。
それも通常長く支払い続ける『コスト』であり、マンションやアパート一棟分に匹敵 します。
理由もないものに『コスト』をかけないように、まずは『何のために』検討するのか、 購入目的を明確にしましょう。
それだけで十分『コスト』に見合う商品の選択の土俵に乗ることが可能です。
●次にすること=「商品」を選ぶ
『何のために』が明確になれば、次は『商品の選定』です。
『目的』に応じた『商品』を選ぶことはどの世界でも共通です。
大家さんに多いニーズ(目的)として
① 万一の時、介護状態になったときの「借入金」返済のため
② 万一の時の「相続税」の納付資金
③ 万一の時の「遺産分割」のための資金(代償分割金)
④ 親から「子」や「孫」への資金移動(生前贈与) そして、前々回にお話しした『手取りの最大化』のために
① 法人化した場合、「税金繰り延べ」のため
② 法人化した場合、「退職金」原資作りのため
③ 税金を繰り延べして、資金の移動のため(法人から個人へ)
などがあげられます。
逆に、見直しで『必要ない』商品として多く見られるのが、いわゆる『掛け捨て』の 医療保険があげられます。
特に、シニア世代で高額な保険料を経費にできるからと支払っていらっしゃるケースが 多く見受けられますが、『費用対効果』
(支払う保険料と病気・けがの時に支払われる給付金)の関係を精査すると見合うことが まずありません。
お心当たりのある方は、一度、大家さんの側に立った専門家と一緒に考えることが必須 ですね。
次回は、さらに具体的に生命保険の活用を考察していきます。