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森広忠の名古屋大家道
第二十九回「『賃貸住宅フェア2019in名古屋』報告②」

2月も中旬。どなたにお会いしても「お忙しいですね」と、言っていただける時期になりました。しかし、11年前の開業したての頃は、2月でも暇でした。
他の税理士さんのお手伝いや、国税庁や名古屋税理士会から依頼された相談などの仕事をしていたものです。その時に比べれば今は、本当にありがたいと思っています。
「仕事がないより辛いことはない」です。

さて前回に引き続き「賃貸住宅フェア2019in名古屋」の報告をいたします。

 

 

1日目の10時半から講演をお聞きしたのは、
神奈川県の大家塾の塾長をされている越水 隆裕氏の
「平均入居期間5年以上!長期入居者を獲得する賃貸経営術」です。

越水氏は地主系大家さんで、26歳でおじい様が他界され、27歳で共同住宅の相続を受け、28歳から自主管理による賃貸経営を始めた方。5棟66戸の物件を管理されてみえます。

現在は40歳前後だと思われますが、
築古の物件で引き継がれたときは空室が多く大変だったとのこと。
依頼できる内装業者もなかなかつかまらず、ご自身でカラーリングリフォームをされたとのこと、非常に努力熱心で、費用をかけずにイメージやコミュニケーションを磨くことで満室経営を実現された方でした。

当事務所のお客様も似たような体験をされた方が多く、私自身も賃貸経営術について何か参考になることはないか一生懸命聞かせていただきました。

特に強く心に残ったのは「費用をあまりかけない」長期入居者獲得術でした。

内見時のステージング・アピール・プレゼンテーションは勉強になりました。

また、入居者さんとの距離の縮め方にも多くのヒントをあたえてくれ、
「自ら頭脳働かせ、手と時間を使い努力をすれば賃貸経営を成功に導くことができる」と実感させてくれる講演でした。


反対に、「他人(他社)任せで、自分で考えることもせず、勉強したり、動いたりしなければ賃貸経営が失敗するのはあきらかだ」とも思わされました。

大家さんも事業です。
「あの人は特別だから自分とは違う」という言い訳ばかりしないで、
「いいな」と思われたことは、ひとつでもいいから実践してみて、
満室経営や長期入居者獲得を目指していただきたいと思いました。

私自身もまだまだですので、勉強しお伝えできればと思いました。

まとめ

・地主系大家さんの2・3代目さんは、いろいろな状態から賃貸経営を引き継ぐことがある

・どのようなデメリットの多い状態でも、それをメリットに変え経営できる人はいる

・大家さんも「自ら頭脳働かせ、手と時間を使い努力をすること」が大切

ABOUT ME
森広忠
名古屋市出身、名古屋経済大学大学院卒業後、2008(平成20)年シンプルタックス森会計【森広忠税理士事務所】設立。税理士として、個人事業・中小企業の顧問を行う。実家が古くからある地主で、不動産賃貸業をアパート、貸倉庫、貸地、貸家、月極駐車場で営んだ経験あり。 顧問先に不動産賃貸業者が多く、不動産・不動産管理会社を利用した所得税・法人税・相続税の節税相談の経験が多くある。
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