~大家さんのための「相続と損しない生命保険」~
今号は、保険×不動産マイスター 津曲(つまがり) 巖(いわお)より、お届けいたします。
前回は、『生命保険』とはどんな商品なのかをお話させていただきました。
『登場人物』とその『配置』で『税金の種類』が変わってしまうこと、それによって 『手取り』が変わって大きな損をする場合もあることをご理解いただけたことと存じます。
さて、今月は、『保険の3つの基本形』をお話させていただきます。
「生命保険」は基本的に『3つの種類』しかないのです?!
生命保険を考えるうえで、最も大事なことはどんな種類があるのか?
それを知っていれば『用途』に応じて適正に利用することが可能です。
基本形は次の3つです。保障期間を軸にみていくのが基本です。
①定期保険・・・字のごとく、定期(保障期間に期限があるもの)
1年、5年、10年などの保障期間を決めて購入します。
ほぼ掛け捨ての商品になりますので、『保険料は安く』『保障期間内は
大きな保障』を得ることができます。
一定期間の保障(例えば、借入金返済期間、定期的な物件のメンテナンス
費用の補填などに利用します。)期間が満了したときは、自動更新が可能。
この時は、保険加入時のような診査はなく、文字通り「自動」で更新できる
というメリットがあります。
②養老保険・・・①の定期保険と同じく一定期間の保障になります。
定期保険と180°異なるのは、保障期間満了時に『保障額と同額の満期金』
を受け取ることができることです。万一の時も満了時も資金を確保できます。
定期的な大規模修繕費用等に利用される方が多くいらっしゃいます。
掛け捨てでないので毎月の保険料はかなり高額になります。
生きて受け取る年金保険、お子様の学資保険などはこの「養老保険」に類似する 商品となります。
③終身保険・・・こちらも字のごとく身が終わるまで「保障が一生涯つづく」
のが終身保険です。一般的に掛け金をかけている間は解約すると損しますが、
掛け金の支払いが終わって数年で解約すると掛けた以上のお金が返ってくる
(解約返戻金)がついた商品がほとんどです。
まったく返戻金がない商品もございます。この商品は純粋に「相続対策」
「万一の時の整理資金」として用途を限定した商品になりますが、効率的に準備が できます。
以上、生命保険の3つの基本形を知って、その「特徴」を「特長(メリット)」
にして購入することで、ムダなく、ムリせず、用途に応じて適正に商品を購入することが 可能になります。
今回は、生命保険の3つの基本形とその特徴を活かして特長(メリット)を享受して いただく一助になれば幸いです。