私の履歴書㊿～経営者の考えは当てにならない～

渡邊浩滋の賃貸言いたい放題　第１２６回

2022年10月4日渡邊浩滋総合事務所は、Knees bee税理士法人に生まれ変わりました。

大家さん専門税理士として開業10周年の節目として自分自信のことを振り返っています。
2021年12月4日に丸10年を迎えました。
10年やってこられたのも、支えてくださった皆様、スタッフのお陰です。
今後ともよろしくお願いいたします。

経営者の考えは当てにならない

入居者さんに聞いてみたアンケート。その回答結果が私には衝撃だったのです。
私の予想では、女性専用物件ということもあり、
防犯面の不満が多いのかと思っていました。

しかし、入居者さんの回答には防犯面に不満を持つ方は
一人もいらっしゃらなかったのです。

私が勝手に防犯面に不安があるだろうと、勝手に思っていただけでした。
回答の多くは、収納が少ないことに不満を抱いていたのです。
これは後からわかったことですが、女性が部屋を決めるときには、
『自分の物をどこに収納しようかという視点で見る』そうなのです。

男性の私には、全くない発想でした。
そこから募集の際に収納棚を取り付けり、
収納ラックをプレゼントするようにしたのです。
みるみる空室は埋まっていきました。

やっぱり入居者さんの声を聞くのは大事なんだ。
一人で勝手に妄想していても良い結果は出ないのだ。

深く反省をしました。

現場の声を聞く。

これは経営にも活かしています。
経営者は一人で考えて、一人で決めてしまいがちです。
経営者が現場に立っていなくても、
現場に立っている人たちの生の声を聞くことは重要なことだと
気づいた経験だったのです。

（続く）

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