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専門家が斬る!真剣賃貸しゃべり場
【第315回】一級建築士 遠田 将徳が斬る!①

東京都、新築一戸建てに太陽光発電パネルの設置義務化

こんにちは。一級建築士の遠田(エンダ)です。

東京都は、再生可能エネルギーを活用できる建物を増やすための取り組みについて、
有識者の審議会で議論しており、2022年5月24日、中間案がまとまりました。
本年度中の条例成立を目指している点からも、
中間案ん内容、各住宅メーカー・電力供給会社の動向について、
4回の配信で触れていきたいと思います。

◆太陽光発電パネルの設置義務化の趣旨
都内で排出される二酸化炭素の約7割は、
建物に起因するとされており、
特にエアコン使用時などの化石燃料由来の電力消費が原因としては
大きいと言われております。
この化石燃料由来の電力消費を太陽光発電パネルの設置にて
補うということが今回の趣旨となります。

2021年8月、脱炭素へ向け、
太陽光発電パネルの設置義務化を政府が検討する方針を示したことからの
展開ではありますが、国では、義務化とするためには補助金や税の負担軽減の支援が
必要だとの指摘があがっており、東京都ほど進んでいない状況です。
しかしながら、環境省では太陽光発電の導入支援サイトを
5月に立ち上げるなど義務化への方針は固いように思えます。

自己の住宅で排出する環境悪化の要因を、
自己で削減するという為の義務化である点、
環境配慮への意識の高まりがある点から、
東京都で義務化が始まれば他の道府県でも
義務化は進んでいくかと思われます。
次回は東京都の中間案の内容に触れてまいります。

 

ABOUT ME
遠田将徳
株式会社ウィル建築設計 顧問/武蔵工業大学工学部建築学科卒業。一級建築士、色彩検定二級。 ハウスメーカーにて、モデルハウスの企画設計・デザインコードの作成、戸建分譲のランドスケープデザインを経て、賃貸住宅の設計を経験。戸建住宅・賃貸住宅の新築、リフォームの見積り、外構工事と幅広く手掛け、許認可業務、実施設計、デザイン、コーディネートまで、建築に関わる様々な目線からの適切なアドバイスを得意とする。
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