私の履歴書（51）～満室でもお金がないのはなぜ？～

渡邊浩滋の賃貸言いたい放題　第１２７回

2022年10月4日渡邊浩滋総合事務所は、Knees bee税理士法人に生まれ変わりました。

大家さん専門税理士として開業10周年の節目として自分自信のことを振り返っています。
2021年12月4日に丸10年を迎えました。
10年やってこられたのも、支えてくださった皆様、スタッフのお陰です。
今後ともよろしくお願いいたします。

満室でもお金がないのはなぜ？

賃貸経営のことが全くわからない状態から右往左往しながらも、
成果が出たことが本当に嬉しかったです。

そして毎月振り込まれる家賃収入が増えるという
目に見える成果に私は満足感に浸っていました。
しかし、それでもお金が残らない。

次に目をつけたのは、借り入れの返済です。
返済比率が異様に高かったのです。
家賃収入の７０％は超えていたと思います。

これでは満室にしたところで、
ほとんどを銀行への支払いに回り、お金が残らないのは明白です。

「ここに手を付けないと苦しいままだ」

当時の私はどうすればよいかがわからず暗中模索。

顧問税理士事務所のスタッフさんが自宅に毎月巡回してくれていました。
顧問税理士さんは、メインバンクから紹介された税理士さんです。
そのメインバンクの顧問もしている先生で、
地元では有力者ということで紹介を受け、
数年前からお願いをしていたのです。
巡回してくれているのは、若い女性の事務員さんです。

私は正直に話をしました。

「お金が残らず苦しいです。何か方法はありますか？」

うちの懐事情を話すのは、
非常に恥ずかしいことと思いながらも、
背に腹は代えられません。

「わかりました。所長に相談してみます。」

その回答に。少しホッとしたのです。

（続く）

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