私の履歴書（53）～税理士先生の登場と絶望～

渡邊浩滋の賃貸言いたい放題　第１２９回

2022年10月4日渡邊浩滋総合事務所は、Knees bee税理士法人に生まれ変わりました。

大家さん専門税理士として開業10周年の節目として自分自信のことを振り返っています。
2021年12月4日に丸10年を迎えました。
10年やってこられたのも、支えてくださった皆様、スタッフのお陰です。
今後ともよろしくお願いいたします。

税理士先生の登場と絶望

建て替えの提案に対して、明らかに私が不満な態度だったのか、
顧問税理士事務所の職員さんがすぐに察して言いました。

「次回、先生を連れてきます。」

顧問税理士の先生が直接来て頂けることになりました。

これでようやくうちの資金繰り改善の道筋が見えてくるかも。
期待に胸を膨らませていました。

その1ヶ月後に税理士先生がお越しになられました。

その方は会計ソフトが主催する税理士グループの広報を担当するくらい、
お偉い先生のようでした。

『本当はうちみたいなところを見てくれることはないのよ。』

と母が以前言っていたことを思い出しました。

私は率直にその先生に尋ねてみました。

「お金が残らない状態になって苦しい状況です。何か良い方法はありませんか？」

その先生はちょっと間をおいてから、こう言ったのです。

「そんなに苦しいのであれば、不動産を売却したらどうですか？」

目の前が真っ暗になりました。
いや、むしろ怒りで赤くなっていたのかもしれません。

『そんな他人事みたいに言うなよ・・・』

口から今にも出そうになっている言葉をぐっと飲み込んだのです。

（続く）

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