~こんな時どうする?!大家さんの“生命保険”を考える~
今月号は、保険×不動産マイスター 津曲(つまがり)巖(いわお)より、
お届けさせていただきます。
さて、第一回となる前回は『生命保険』を考えるうえで大事な【生命保険】と
【損害保険】の違い、【生命保険3つの基本形】についてその種類と特徴を
改めて確認していきました。
ここからは、3つの基本形に添って、大家さんや地主さんはそれらの商品を
いかに自らのニーズにあった形で購入したらよいのか考えてまいりましょう。
今回は、改めて【(平準)定期保険】について、考えていきたいと思います。
●【定期保険】とは・・・
【定期保険】には、大きく分けて保険期間中、保障額が一定(平準)の
【平準定期保険】と保険期間中、徐々に保障額が減っていく【逓減保険】があります。
皆さんにとって、どのような場面でこれらの保険が有効か、見ていきましょう。
それゆえ、保障の対価としての【保険料】は生命保険の場合は、
同じ保障でも老若男女により異なり、損害保険の場合は、
同じ保障であれば老若男女の別なく同じ保険料となるのです。
●(平準)【定期保険】の出番は・・・
大家さん、地主さんに万一の時、保険金が支払われることを押さえましょう。
ご自身が「生きていても」また、「万一の時」でも出ていく費用の
補填と考えることができます。
そうすると、ご自身にとって「必要」か「不必要」か容易に判断できますね。
例えば、物件の保守、管理をご自身でなさっている場合、
万一の時には、引き継ぎ先が見つかるまでの期間の保守、
管理費用等の補填などでしょうか。
また、保守、管理などすでに第三者(管理業者さんなど)に
委託中であればそのような出費も考えることは必要ないですね。
以上のように、ご自身に不測の事態、万一の時に
【自分がいなくなったときに減少すると考えられる費用等の補填】を第一に考え、
その他必要なケースを想定して
必要であればそれに見合うだけの保険の加入を検討すれば
【無駄】な保険を購入することは避けることができるので、
財務状況、収支にも少なからずよい効果をもたらします。
●(逓減)【定期保険】の出番は・・・
逓減定期保険の一番の出番は、【借入金の返済・弁済】です。
借入金がある大家さん、地主さんの中には、
【連帯保証人】を立てていらっしゃる方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか。
相続税の対策として「借入金」は有効かもしれませんが、
【借金】は残り、金融機関は皆さんがお亡くなりになっても
一日たりとも返済を待つことはありません。
この返済金に見合う保障を持つことで、相続の時には、税務上、
借入金が残りますが、保険金で弁済可能な状態を作れます。更に、
生命保険金には、相続人数×500万円という【非課税枠】があり、
税金の面でも効果があります。
以上、今回は、【定期保険】、『平準定期保険』と『逓減定期保険』について、
その利用価値についてみてみました。
ご自身に当てはめて、今の保険がご自身にとって必要なものか否か。
検証する一助にしてください。
もちろん、お問い合わせいただければ
いつでもご相談に応じさせていただきます。