東京の中心で税務を叫ぶ 第145回コラム
個人の決算書の特徴って何?
大家さん
個人の決算書の特徴って何?
大野
個人の決算書の特徴って何?
についてお話します。
についてお話します。
こんにちは!
今回は個人の決算書の特徴をお話します。
個人で賃貸業をやっている人も、
青色申告している場合は、
確定申告書に青色申告決算書(不動産所得用)を
添付する必要があります。
青色申告特別控除が10万円の人(事業的規模でない人)は
損益計算書のみ、65万円の人(事業的規模ある人)は
損益計算書と貸借対照表を提出します。
個人の損益計算書は、法人と同様に、
収入と経費を計上して利益(所得)を計算します。
法人の場合、会計用語の「利益」と、
税法用語の「所得」とで若干範囲が異なりますが、
個人の場合は、利益と所得は、通常は同じ意味で使います。
個人の特徴としては、所得税の計算が、
所得の種類ごとに区別して計算される点です。
法人はすべての収入と経費を1つの決算書に計上しますが、
個人はあくまでも不動産賃貸業に係るものだけに限定されます。
不動産賃貸業から発生する不動産所得は、小売、卸売、
サービス業などから発生する事業所得とは種類が異なりますので、
事業所得とは異なる決算書を使います。
また、不動産を売却した場合の売却益は、法人であれば、
家賃収入など他の収入と合算して利益を計算しましたが、個
人の不動産の売却益は、譲渡所得に分類されるため、
不動産所得用の損益計算書には計上されません。
このようにあくまでも不動産所得の収入と
経費だけを計上するのが大きな特徴です。
まとめ
①大家さんは不動産所得用の決算書を使用します。
②不動産の売却益は、譲渡所得なので、
決算書には計上されません。
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楽待 不動産住宅新聞でもコラム連載しています。
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