東京の中心で税務を叫ぶ 第187回コラム
そもそも給付付き税額控除って何?
そもそも給付付き税額控除って何?
について、お話しします!
こんにちは!
今回は、最近話題になっている給付付き税額控除についてお話します。
給付付き税額控除とは、
「減税」と「現金給付」を組み合わせた制度です。
所得が高い人は、
納める税金から控除額が差し引かれ、税金が安くなります(減税)。
所得が少ない人は、
控除しきれない分が、国から現金で支給されます(給付)。
この制度の最大の目的は、
低・中所得者の方への支援といえます。
大家さんの多くは、
不動産所得を含めた年間所得が高水準にあるため、
多額の所得税を納めているケースが多いです。
したがって、 納める税金が控除額を上回るため、
控除しきれずに現金が給付される、
という恩恵は受けられないかもしれません。
また、海外の事例を見ると、
給付付き税額控除の代表的なものに、
勤労所得税額控除(EITC)というものがあります。
これは「働いて得た所得」を条件に給付を行うもので、
金融所得や不動産所得は、控除や給付の対象から除外される、
または制限されるのが一般的です。
もし日本で導入される場合、家賃収入である「不動産所得」が
対象となるかどうかがポイントになります。
また、仮に大家さんに直接的なメリットがなかったとしても、
給付付き税額控除により、入居者さんの可処分所得が増える可能性があります。
そうすれば、家賃を値上げしやすくなるかもしれません。
まとめ
①給付付き税額控除は、所得が高い人は減税、
所得が少ない人は、現金給付を受けられる制度です。
②詳細な内容はまだ分かりませんが、
今後どのような制度設計されるのかが注目されます。
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楽待 不動産住宅新聞でもコラム連載しています。
