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専門家が斬る!真剣賃貸しゃべり場
【第391回】賃貸経営のプロ廣田 裕司が斬る!②

子供へスムーズに賃貸経営を引き継ぐには

皆さんこんにちは。大家 兼 不動産屋の廣田です。

今回は、前回に引き続き、大家さんが子供にスムーズに
賃貸経営を引き継いでもらう方法について考察します。

2.賃貸経営の魅力
賃貸経営は、大家さんの子供でない人にも副収入を得る方法として
注目されています。
賃貸経営が他の投資や副業に比べて特に魅力的である理由を、
他の事業との比較を通じて考察します。

●労働投下の少なさ
賃貸経営は、不労所得ではないと認識していますが、
これは株式投資などとは異なり、
何もしなくても配当が支払われるタイプの
投資ではないという意味です。
しかし、飲食店経営や転売ビジネスなどの
他の事業と比較すると、
賃貸経営では自分で動かなくても良い場面が多いです。
これは、賃貸経営に関わる業務の多くは
外部委託が可能だからです。
この点が、副業として選ばれる大きな理由です。
また、自分の居住地から離れた場所に
所有している物件であっても経営ができます。

●安定的な収入
一般的な事業は、毎月の売り上げが未確定で、
売り上げを確保するための活動が必要です。
また、事業によっては、売上を上げた後、
入金するまでに1ヶ月以上かかる場合もあります。
一方、賃貸経営の売り上げである家賃は、
毎月同額現金で支払われます。
また、翌月分の家賃を月末までに支払うのが一般的です。
管理会社に家賃の回収を委託している場合でも、
当月分の家賃は、当月内に回収できます。
もちろん、退去や空室による収入の変動はありますが、
他の事業と比べて安定的な収入が現金で回収できる点が魅力です。
また、家賃滞納に対しては、
家賃債務保証会社を利用することでリスクヘッジが可能です。

●特別な技能不要
どの事業を始めるにも、その事業に関する最低限の知識は必要で、
その上事業の内容によって特別な技能が必要になります。
たとえば、ラーメン店を開業する場合、
ラーメンの調理の技能が必要で、
これは短期間で習得できるものではありません。
しかし、賃貸経営は、基本的な知識があれば、
特別な技能がなくても始めることが可能です。
また、資格や免許なども必要ありません。

●融資が受けやすい
事業を始めるには資金が必要ですが、
賃貸経営では、収入が安定的であり、
比較的価値の変動が緩やかな不動産を担保にできるため、
他の事業よりも容易に
金融機関からの融資を受けることができます。
(ある程度の自己資金は必要ですが)

●資産価値の保全
不動産は、株式などの証券類と比べて価格変動が緩やかです。
また、土地に関しては、価値がゼロになる可能性はかなり低いです。
また、インフレによる物価上昇に追随して
不動産の価値は上昇していきます。
資産価値を保全しやすい点でも賃貸経営は魅力的です。

もちろん、賃貸経営にもデメリットがありますが、
他の事業と比べても魅力的な事業です。

ABOUT ME
廣田裕司
〇空室相談、賃貸経営全般 有限会社丸金商事 取締役 合同会社アップ 代表社員 大学卒業後、メーカーに勤務、主に土木、建築資材営業 生産管理を経験。2001年に妻の実家の賃貸事業をベースに、有限会社丸金商事を設立。同社の取締役に就任し、(当時は兼業)賃貸経営の関わるようになる。2008年に相続により同社代表取締役に就任。翌2009年の会社を退職し専業となる。現在までに3回 新築物件(6棟、27戸)を手がけ、12棟90戸所有。2019年合同会社アップ設立。
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