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Qオーナーが物件の修繕に対応しない場合、どのような問題点がありますか。

現在住んでいる賃貸マンションの件です。現在、同じフロアーの隣の部屋が天井からの水漏れトラブルに見舞われています。3年ほど前に天井から水が漏れ始め、その都度管理会社に対応してもらいました。ただし、その都度対応で根本的な改善がしていない為か、大雨の後などは、天井やエアコン、キッチンの換気扇等からまでも水が漏れるようになりました。管理会社が派遣をした工事業者さんと話すと、築16年で屋上の防水加工(塗り)が必要だが、オーナーがその工事の了解をしないとのことです。管理会社には何度もお願いをし、実際足を運んでもらっておりますが、改善の兆しがありません。引っ越せばいいのですが、学校の関係から引越しすることもできず、管理会社そしてオーナーに対してどのように対応をしていくのがいいのでしょうか。これまでの水漏れにより家具等の損傷についてはそれ相当の金額をいただいています。雨が降るたびにびくびくしながら暮らしております。築16年6階建のRC 物件です。

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賃貸借契約を締結すると、借主は、賃料を払う義務が発生し、貸主には、借主に、その部屋を使用・収益させる義務が発生します(民法601 条)。天井から雨漏りが生じているとのことですので、建物の根幹の部分が機能を果たしておらず、使用させる義務を果たしていないと考えることができます。つまり、賃貸借契約に違反することなりますので、貸主は、修繕義務、損害賠償義務などを負うことになります。