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Q不動産所得の収入内訳書に記載する賃貸契約期間は当期分でよいですか。

不動産所得の収入の内訳の表に、それぞれの不動産の賃貸契約期間を記載する欄があります。これは賃貸契約書の期間(通常2年間の契約だと思いますが)を書くのかと当初は思ったのですが、そうすると平成30年1月までというように未来の年月になったりしますし、契約期間が満了になる前に退去してしまうことも当然あり、そうすると契約書と実際の終了時期が一致しません。そこらへんの問題もあるので、(確定申告は年度ごとなので)今回の確定申告に関わる期間を書くのが正しいのかと思います。これで合っていますでしょうか。
「賃貸契約期間の開始のほうは、過去に何回更新をしていようとも初回の契約の開始年月を記載する。終了のほうは年末の時点でまだ契約が続いている場合は契約書の契約終了年月(あくまで予定ですが)を記載する。本年の途中で退去した場合は契約書で交わしていた契約期間にかかわらず実際に契約が終了(退去)した年月を記載する。」

A

国税庁の収支内訳書の下記方のHPによると、賃貸契約期間は、「契約開始の年月(契約更新のときは、その年月)及び契約終了の年月を記入します。」平成27年用ですが、記載方法は変わりません。

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すなわち正しくは、賃貸契約書通りの、賃貸契約期間を記載するものだと思います。これは恐らく、契約の更新時期を税務署で把握したいからだと思います。更新の時期にもかかわらず、更新料などが計上されていないことを発見しやすくするのかと推測されます。しかし、今回の確定申告に関わる期間を書くことでも、問題ないかと思います。私の事務所では、全て「今回の確定申告に関わる期間」で記載しています。というのも、税理士が使う確定申告作成ソフトでは、今回の確定申告の期間を入力することで、賃料が自動計算してくれるものになっています。管理上もその記載方法の方が管理しやすいため、私はその方法で記載しています。