大家さんの相談を受けていると、ふと思い出すことがあります。
「しあわせの青い鳥」
チルチルとミチルが、青い鳥を捕まえれば幸せになれると聞いて、青い鳥を探すために世界中を旅するというお話。
いくら探しても青い鳥は見つからず、諦めて家に帰ったら、飼っていた鳥が青い鳥に変身し、(幸せは)意外にも身近にいた、という結末です。
この話から「青い鳥症候群」という言葉も生まれています。
「今よりもっといい人が現れる」「今よりもっといい仕事が見つかる」など現実を直視せず根拠の無い「青い鳥」を探し続ける人たちのこと(Wikipediaより)だそう。
さて、そんな「青い鳥症候群」の大家さんは、
「もっといい節税ないですか?」
「税理士なんだから、とっておきのおいしい節税策を隠し持っているんでしょ?」
と質問してきます。
「そんなもんねーから!!」
と言いたい気持ちを押し殺して(笑)、丁寧に説明するようにしています。
「みなさん節税だと言って、無駄な経費を使って、お金無くしてますよ。」
「その保険は繰り延べにしかならないですよ。しかも、キャッシュアウトしますが大丈夫ですか?」
きちんと事業を経営している方なら当然にわかっているのですが、
節税を考えない方がお金は貯まります。
「たとえ50%税金で持っていかれたって、倍稼げばよい。」
そんな考えをしているから、必死に利益を上げようと努力する。
しかし、「1円でも税金を取られたくない」と考える方は、何かいい節税策はないかと捜し回って、利益を上げる努力をしていない。
これが行動力の差となって現れてきます。
だから、成功する人は、どんどん行動して物件が買えます。
しかし、節税の青い鳥を追い求めている方は、そればかりに気を取られ、節税商品を購入しキャッシュを失って、物件が買えなくなります。
こんなこと言うと「節税の提案ができない税理士」なんて批判されそうですが、、、
「税理士は節税屋ではない!」
私は、いかに賃貸経営を良くするかのアドバイスがしたいだけなのです。
節税の青い鳥を追い求めていたら、良い経営できないですから・・・
まとめ
節税の青い鳥なんていない。
節税を考えない方がお金は貯まります。