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森広忠の名古屋大家道
第一回
「資料がない-大家さんの税金資料収集について-」

読んでいただいてありがとうございます。
先祖代々名古屋に住む、生粋の名古屋人税理士、森です。

「資料がない」

「どこに資料をやったかわからない

こんな相談をよくおききします。

かく言う私も、子供のころ祖父母がやっていたアパートの資料がなく大変な苦労をしながら母が3月に確定申告をしていたおぼえがあります(嫁姑のあつれきを生みながら・・・)。

だいたい、4月に受け取った固定資産税の明細を翌年の3月までとっておくことや、何年も前に契約した火災保険の保険証券を保存しておく、前年の確定申告書を参考にするという
知恵がなかったのです。

家賃も玄関先で現金でうけとって、入金表にハンコを押して返していました。
大家側では、証明するものも保存していなかったのです。

こんなだらしない管理が災いし、申告の時にはわからないことだらけ

「この資料がない」
「わからない」

と、家族を巻き込んで、大騒ぎでした。

 

そのころから、30年以上たった今、税金の資料を集めるのには、

「こうしたらいいですよ」

と、やっとアドバイスすることができるようになりました。

 

3つポイントを絞っておつたえします。

①お金の資料は一か所に集めておくこと

缶でも、BOXでも、たなでも、結構です。
賃貸経営に必要な資料だとおぼしきものは、一か所に決めて集めておきましょう。

②資料を捨てないこと

捨てずにあれば、なんとかすることができます。判断がつかないものを軽はずみに捨てず、とっておきましょう。

③通常資料と特別資料を分けること

通常資料は、今年一年で使うもの(個人なら1月から12月末、法人なら例えば4月から3月までのような決算期のあいだ。例えば通帳、領収書、管理明細・入金明細など)。

特別資料は、今年一年ではなく、その資料の効果が続く間ずっと必要なもの(例えば10年間分の契約をした火災保険の証券、建物や設備を購入した時の見積書や契約書など)

この2つをわけて同じ場所に保存しておくと、わかりやすいです。

さらに、できれば資料は時系列に、逆順にして、新しいものが一番上にくるようにするといいでしょう。
1月の資料の上に、2月が、とくるのが逆順になります。

 

経営判断するには最新のものが大切になります!

10年前の保険証券より、去年の保険証券。
賃貸を始めた時の借入金明細書より、最新の借入明細書が上にあることが大事になります。

まとめ

・資料は一か所に
・資料は捨てない
・通常資料と特別資料はわけること
・時系列に逆順にして、新しい資料で判断できるようにすること

ABOUT ME
森広忠
名古屋市出身、名古屋経済大学大学院卒業後、2008(平成20)年シンプルタックス森会計【森広忠税理士事務所】設立。税理士として、個人事業・中小企業の顧問を行う。実家が古くからある地主で、不動産賃貸業をアパート、貸倉庫、貸地、貸家、月極駐車場で営んだ経験あり。 顧問先に不動産賃貸業者が多く、不動産・不動産管理会社を利用した所得税・法人税・相続税の節税相談の経験が多くある。
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