いよいよ確定申告の時期が近づいて参りました。この時期になると、どうしても税金についての関心が高まります。そこで今回は節税策の一例を紹介します。
1.経費計上のルール?
(1)領収書が絶対ではない
税金を少なくするためには利益(所得)を少なくしなければならない、つまりは経費を多くすればいい、ということになりますが、その際に重要なものの一つが「領収書」です。とは言え領収書があれば何でも経費になるというわけではなく、あくまでも自分の事業に使ったものである、という前提を忘れてはいけません。さらにはきちんと日付や宛名、金額が書いてなければならないのですが、逆に、領収書が無ければ絶対に経費にすることはできないかというとそうでもありません。領収書原本が無くても、きちんと説明できる資料を用意すればOK、というのが税務における実務の実際です。
(2)何が記載されていればいい?
領収書については、必ずしも「領収書」という形のものでなくてもよく、レシートで代用しても構いません。日付と金額、支払先が書いてあれば普通は内容がわかるのでそれでいいのですが、何でそれにお金を使ったか忘れないよう、レシートに内容を記入しておくといいでしょう。
もし領収書を失くしてしまったなどという場合には、できれば自分で「支払証明書」を作って日付や支払先、金額や内容など、詳細な情報を残しておくことが望ましいです。「支払証明書」の様式は市販されているものを使えばいいし、インターネットで検索すると容易にフォーマットを入手することもできます。もちろん、記入例も簡単に見つけることができるはずです。
領収書は税務署のために保管しておくものではなく、あくまでも自分の記録のために保管するものだと考えたいものです。経費経費と言いますが、無駄な出費は手残りを減らすだけで何の得にもなりません。大家業の目的は手残りを残すこと、という大命題を忘れないようにしましょう。
3.まとめ
経理処理、なかんずく確定申告において、領収書は非常に重要なものです。大家業の運営に必要なものであって節税のためのものではない、と意識して見ていくようにして欲しいと思います。