●廣田が語る!効果的な空室対策
~入居者が決まらない理由って?~ その1
こんにちは。
大家さん兼不動産屋の廣田です。
長かった梅雨も終わり、今年も本格的な夏がはじまりましたが、皆さんいかがお過ごしですか?
先日ゆりかもめの船の科学館駅の駅名を来年の春から「東京国際クルーズターミナル」に改称するというニュースを見ました。イメージアップの為に駅名を改称するそうです。
同様に、イメージアップの為にアパート名を改称するのもいいと思います。
以前、当社でお預かりしている物件で、アパート名を改称したことで、発生した小さなトラブルについてお伝えします。
ある日 アパート名を改称してから初めての入居者さんから「住民登録ができない」との連絡が入りました。詳細を聞いてみると、転入届の住所欄に新しいアパート名を記入し、転入届を提出したところ、役所から「そのようなアパートはない」という理由で転入届を受け付けてもらいないとのことです。
このときは、管理会社として、役所の方へアパート名が改称された旨を説明し、無事 転入届を受理していただきました。
どこの市区町村でも、アパート名の変更について連絡が必要かどうかはわかりませんが、入居者さんが役所でスムーズに手続きができるよう、アパート名を改称した場合は、所在地の市区町村へ連絡をしておいたほうがいいと思います。
さて、今月は、空室に入居者さんか決まらない理由について書いていきます。
空室対策を効果的に進めるには、入居者が決まらない理由を考えることは有効だと思います。
●退去するから空室が発生
空室が発生する原因は、ずばり退去です。当たり前のことですね。退去がなければ、空室は発生しないので対策を考える必要はないのですが、退去をなくすことは現実的には難しいと思いもいます。
それでは、入居者さんはどのような理由で退去するのでしょうか?
いろいろの理由が考えられますが、次の2つに分類できると思います。
・入居者さんのライフステージの変化
・物件への不満
就職、転勤、結婚、出産というようなライフステージの変化にともなう退去は、大家さん自身が防止することは困難だと思います。
一方 物件に対する不満については、大家さんの努力である程度 退去を防止できると思います。このように、新しい入居者さんに入居してもらうだけでなく、すでに入居されている入居者さんの満足度を向上させ、できるだけ長く住んでいただくことも、空室対策のひとつの側面です。
また、「住み替えしやすい」という特徴も賃貸住宅の強みのひとつであり、理由はどうあれ、退去を完全に防止することはできません。賃貸経営を続ける以上、空室対策は避けて通れないものだと思います。