不動産の理論と実際~その1
不動産鑑定士・一級建築士の田口 陽一です。
世に不動産投資の本や不動産に関係した情報は溢れかえっています。
このような情報洪水の中で、皆様はどのように情報を入手し日々の不動産管理や投資、 相対策に生かしていますか??
そもそも、情報は選べていますか?読んだだけ、本を買っただけで、
満足していませんか??
ご自身の不動産ライフに一部でも反映してこそ、本当の意味で情報を
活かしたことになります。
でもどうでしょうか。
これは本当の情報だろうか、とか、
この本とこのWEBサイトでは逆のことが書いてあったり、とか、
何だかよくわからなくなりませんか?
無料のセミナー、無料のインターネット閲覧、その他有料の情報まで、
今は大変多くの情報が得られる時代です。
でも、結局、情報洪水に溺れてしまう人が多いんです。
だから、結局自分はどうすればいいのか、わからない。
何となく、情報を得て満足してしまっている。
そんな洪水の中をどのように泳ぎ切り、上から俯瞰することができるのか、 考えてみようと思います。
洪水と言いましたが、それぞれ正しい正論なんだと思います。
しかし、理論と実際は、違います。
実際のエッセンスを体系化したのが理論。
でも理論だけでは現実問題にそのまま当てはめられない。
不動産の理論と実際・・・
理論ばかりじゃ現実世界の解答は得られない・・・
そこで、提案したいと思います。
【不動産は優先順位で考えろ!】
不動産を選ぶポイントや何のために不動産を保有するのか等々、不動産も千差万別。 皆さんの事情も千差万別。ネットや書籍やセミナーはそれを反映していますか?
否。教科書的な一般論が中心です。
だから優先順位をしっかりご自身で把握し、主体的に判断しましょう。
全ての要素を100%満たす選択肢など、ないと思ってください。
例えば、何の為に不動産投資するのか?
例えば、何のためにその工事を発注するのか?目的は?
どうなったらご自身は満足なのか。どの点については100%でなくてもOKなのか。
こういうことが整理できていない状態では、いくら情報を集めてみても、 何も結論は得られませんよ。
これって不動産に限らず、人生相談だって同じ。
相談した相手によって、みんな違うアドバイスだった、
私どうしよう!
こんな難民が不動産の世界でも増えています。
今こそ情報を一度遮断して、ご自身の判断軸をしっかりもって みましょう。
何を得るのが第一なのか。
第一に得るものが把握できたら、それを優先して判断しましょう。
そして、何かを得たら、何か捨てましょう。
ではまた次回。