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専門家が斬る!真剣賃貸しゃべり場
【第三十四回】賃貸経営のプロ 廣田 裕司が斬る!②

廣田が語る!効果的な空室対策
~入居者が決まらない理由って?~  その2

さっそく、入居者の決まらない理由について書いていきます。

●空室に入居者が決まらない理由

空室に入居者が決まらない理由はどんなことが考えられるのでしょうか。
いくつか挙げてみますと、

・陽当りが悪い

・共用部か汚い

・駅から遠い

・バス、トイレが同室(いわゆる3点ユニット)

・家賃が周辺の物件に比べて高い

・設備が古い

・初期費用(敷金、礼金)が高い

・などなど

このようにいろいろな理由が考えられます。

ここに書かれたものは、「物件の価値」に関する理由に集約できると思います。物件の価値は、設備、建物といったハード面だけではなく、管理状況や入居条件といったソフト面の含め総合的なものです。

(お部屋を探されている)お客様は、自身の求めている価値と物件の価値と比較して、価値の差に納得できる場合に、入居申し込みをします。物件の価値は、お客様がお部屋を選ぶ上で基本的なことです。

それでは、お役様の思う価値に見合うように、物件の価値をアップすれば、入居者が決まるのでしょうか?

答えは、ノーです。

お客様にとって価値のある物件を作っても、そのお部屋の入居者募集の情報がお客様に届かなければ、その物件の存在をお客様は知ることができず、入居には繋がりません。お部屋の募集情報がお客様の伝わらないことも、空室に入居者が決まらない理由として考えられます。

最近の賃貸住宅市場は、たくさんの新しい物件が市場に投入され、供給過剰により買手市場となっていますので、なおさらお客様への募集情報の提供が重要になってきます。つまり、空室に入居者が決まらない理由を大別すると

・物件の価値に関する理由
・募集情報の伝達に関する理由

の2つに集約されると思います。

空室に入居者が決まらない理由が2つに分類されることを理解した上で、自分の物件の決まらない理由を明確にすることが、効果的な空室対策を進める上での第一歩です。

ABOUT ME
廣田裕司
〇空室相談、賃貸経営全般 有限会社丸金商事 取締役 合同会社アップ 代表社員 大学卒業後、メーカーに勤務、主に土木、建築資材営業 生産管理を経験。2001年に妻の実家の賃貸事業をベースに、有限会社丸金商事を設立。同社の取締役に就任し、(当時は兼業)賃貸経営の関わるようになる。2008年に相続により同社代表取締役に就任。翌2009年の会社を退職し専業となる。現在までに3回 新築物件(6棟、27戸)を手がけ、12棟90戸所有。2019年合同会社アップ設立。
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