~少子高齢化時代!! かしこい大家さんの「事業承継」とは~
今月号は、保険×不動産マイスター 津曲(つまがり) 巖(いわお)より、
お届けいたします。
新型コロナウィルスに罹患し犠牲になられた方々への衷心廻向と鎮静化を祈り、
また、罹患され苦しんでいらっしゃる方々の一日も早い回復、そして何より医
療現場で昼夜を分かたず自らも命懸けで対応してくださっている多くの方々、
多くの対応関係者の皆さまへ感謝と息災安穏の祈りを継続していきましょう。
さて、今回は、ケース別 第二回目。
相続で、突然!?「大家さん」を引き継いだ方々の「事業承継」をみていきます。
参考にしていただければ幸いです。
ケース2・ 突然の相続!! 一体どうしたらいいの・・・・・
ケース1では、相続発生「前」から、「大家さん」もしくは実質「大家さん」と
して賃貸経営をしている場合をみてきました。
この場合、複数の相続人間での相続財産の「分割」が最も深刻な問題でした。
今回は、まったく賃貸経営に関わっていなかった「相続人」の方が、どのように
したら円滑に、安心して事業継続をしていけるのか、考察していきます。
この場合も「相続」同様、まず、必須条件として、「遺産全体を把握」することが
前提です。
そのうえで「事業承継」するべきか、すべて処分して一旦事業を閉めるのかの第一次
選択をします。
さて、「事業承継する」と決めたら、現状把握として
1.物件の特定(土地は官民確定測量、建物は「建築確認済証・建築図書」の有無)
2.権利関係(賃貸借契約書の確認、賃貸借契約通りの使用状況か契約者と入居者の確認)
3.管理運営状況(管理会社の有無、管理契約の有無、有の場合の引継ぎ等)
4.賃借人への通知
と進めます。
また、賃貸経営の先輩方の体験・経験などを共有できる仲間も多くいらっしゃいます。
「大家さんの道しるべ」にご縁があったのですから、是非、ご活用くださいね。
次に、ご自身と同じ苦労を次代に残さないように、「事業承継対策」として
1.分割」対策、「相続税」対策(換価、生前贈与等)
2.「分割」を容易にする準備(現金化、複数資産への組み換え等)
3.「遺言書」の準備もしくは「信託」の利用
というように、かしこく早め早めに準備してくことが肝要です。
それぞれの皆さんの家族構成、資産構成、承継の仕方は異なります。
ここでも「遺言」は早めに最低限のことは「自筆遺言の保管制度」を活用するのも
よいですね。何度でも書き直しできるのもメリットです。
また、大家さんの事情に精通した税務・法務の専門家と「ワン・チーム」で対策に
取り組むのがもっとも効率の良い対策の道しるべとなります。
さて、最終回は
最終回 老後の資産形成で大家さんをしている方の「事業承継」
最終回のケース3は、副業で大家さんをしている場合の「事業承継」について
みていきます
共に明るい明日に向かって~感染しない、させない。3蜜を避ける。~
~手洗い、うがいの励行とマスクの着用~
自分でできることを精一杯してこの困難をともども乗り切っていきましょう!!