ブログ

専門家が斬る!真剣賃貸しゃべり場
【第272回】ファイナンシャル・プランナー
駒﨑 竜が斬る!①

『大家さんの法人化と金融サービス』

こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの駒崎です。
今月の特集では、
『大家さんの法人化と金融サービス』をテーマに情報提供をいたします。
1回目は「法人設立時の法人口座」、
2回目は「法人化による借換え、新規融資時の決算書確認ポイント」、
3回目は「個人と法人の生命保険加入方法」、
4回目は「有効な退職金制度」になります。

●法人設立時の法人口座●

個人事業を法人化すると、
事業で利用していた個人名の預金口座も法人名義のものを利用することになりますが、
どのように選べば良いのでしょうか。
調べるのが面倒でしたら、同じ銀行で作れば良いことになりますが、
法人の場合は月額費用が発生するものが多くなります。
また、振込手数料は、
個人口座のように無料でできるのが当たり前ではなくなりますので、
金融機関によって差もあります。
振込手数料は、年間コストで考えると意外に大きな負担になりますので、
なるべくコストが抑えられる銀行口座を紹介したいと思います。

都市銀行では、以下の口座が比較対象となりました。

今は種類のインターネットバンキングでは、
法人口座は利用料が発生しますが、ライトプランにすると、
三井住友銀行と三菱UFJ銀行は無料にすることができます。(2021年4月現在)
しかし、三菱UFJ銀行は入出金明細の照会ができないため、
通帳の記帳をしなければ、入金や出金の確認ができないようです。
振込手数料も踏まえると、
三井住友銀行ライトがコスト的にお勧めの法人口座になりました。
なお、三井住友銀行の口座開設では、
履歴事項全部証明書、法人印鑑証明書、
代表者本人確認資料、事務所建物謄本、事務所の賃貸借契約書が必要となります。

続いて、ネットバンキング部門です。

ネット銀行では、法人口座のインターネットバンキング利用料は無料です。
振込手数料も都市銀行と比較して低い手数料になっています。
振込件数や振込先金融機関によりますが、
住信SBIネット銀行に軍配が上がりそうですが、
GMOあおぞらネット銀行も良いですね。
住信SBIネット銀行の口座開設は、
履歴事項全部証明書、法人印鑑証明書、代表者本人確認資料の提出は不要です。
インターネット上で本人確認書類の写真をアップロードすれば申込みが完了する点もお勧めの一つです。

都市銀行とネット銀行のどちらにするかですが、
預金通帳が必要であれば都市銀行を作る必要がありますが、
三菱UFJ銀行の口座開設はハードルが高いようです。
もし可能であれば、両方の口座開設をし、使い分けると良いと思います。

 

ABOUT ME
駒﨑竜
駒﨑 竜(Komazaki Ryu) 経済力コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー エターナルフィナンシャルグループ(株)  代表取締役 エターナルウェルスマネジメント(株) 代表取締役 一種外務員、貸金業務取扱主任者、 二級FP、損害保険大学、生命保険大学 マネーの達人・週刊ダイヤモンド・価格ドットコム・KINZAI・ 不動産日記(税金の手引き)・税の知識(相続贈与)・ 住宅新法(事業資金調達)・住宅ローンアドバイザー通信など、 専門家としての執筆、監修をしている。
さらに詳しく知りたい方へ