マレーシアビザ（MM2H）の取得は簡単？
～実は知られていないマレーシア不動産投資の魅力～
マレーシア政府が推進している外国人向けの長期滞在ビザプログラムとして、
「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)」があります。
比較的簡単に取得ができ、マレーシアに長期滞在ができることで日本人にも人気でした。
しかし、2024年6月に大幅な改定が行われ、
取得の要件は過去と比べてより厳格になってしまったのです。
過去と現在ではどのように要件が異なったのか解説していきます。
なお、１リンギット＝３３円、１ドル＝１５０円で計算しています。
１．過去のMM2H要件
2002年の開始以来、MM2Hプログラムは比較的緩やかな条件で
外国人に長期滞在の機会を提供してきました。
主な要件は以下の通りでした。
・50歳以上の申請者：月額1万リンギット（約33万円）以上の海外収入証明
・50歳未満の申請者：15万リンギット（約495万円）以上の定期預金
・不動産購入は任意
年金生活をしながらマレーシアに移住することで、
定年退職した日本人が多く利用してきました。
２．2024年以降の新MM2H要件
2024年6月の改定により、MM2Hプログラムは3つのカテゴリー
（シルバー、ゴールド、プラチナ）に分類され、
各カテゴリーで異なる要件が設定されました。
（１） 不動産購入の義務化
マレーシア国内の不動産を購入することが要件になっています。
・シルバー：60万リンギット（約2,000万円）以上
・ゴールド：100万リンギット（約3,300万円）以上
・プラチナ：200万リンギット（約6,600万円）以上
なお、購入した不動産は10年間売却できないことになっています。
（２） 定期預金額の変更
・シルバー：15万米ドル（約2,250万円）
・ゴールド：50万米ドル（約7,500万円）
・プラチナ：100万米ドル（約1億5,000万円）
定期預金の通貨がリンギットから米ドルに変更され、
金額も大幅に増額されてしまいました。
（３）最低年齢要件の引き下げ
全カテゴリーで25歳以上に引き下げられました
（４）ビザ有効期間の変更
・シルバー：5年
・ゴールド：15年（5年ごとの更新必要）
・プラチナ：20年（5年ごとの更新必要）
新制度ではMM2Hビザ保有者の永住権申請資格が廃止されました。
プラチナカテゴリーでは就労が可能です。
３．まとめ
MM2Hは以前よりも要件が厳しくなって取得のハードルが高くなってしまいました。
とくに、リタイアしてマレーシアに移住生活することは容易ではありません。
しかし、一方で、最低年齢要件の引き下げは若い投資家にとってはチャンスとなる可能性があります。
日本で不動産投資である程度の資産を築いて、
マレーシアに移住するというFIREの道として考えてもよいかと思います。
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