東京の中心で税務を叫ぶ 第84回コラム
そもそも家事関連費って何?
そもそも家事関連費って何?
こんにちは!
今回は、個人の大家さんが経費に計上できる家事関連費についてお話します。
家事関連費とは、プライベートと事業の両方にまたがる支出です。
経費にする要件が、
「取引の記録などに基づいて、
業務遂行上直接必要であったことが明らかに区分できる場合のその区分できる金額」に
限られています。
経費にできるものの一例としては、以下のようなものが挙げられます。
①自宅兼事務所の家賃(持ち家の場合は減価償却費)や水道光熱費など
②事業で使用している自家用車のガソリン代、保険料、減価償却費など
③プライベート兼用のケータイ代、インターネット費用など通信費
では、事業使用分の金額の計算方法はどのようにすればよいでしょうか?
自宅兼事務所の経費は、事務所部分の面積の割合で計算するのが合理的といえます。
間取り図などから面積割合を算出しましょう。
ただし、リビングなどプライベート部分と事業部分とを
明確に区別できないような場所を事務所とするのは
否認されるリスクがありますのでおすすめできません。
なお、自宅のうち事務所部分とした面積割合は、
住宅ローン控除の対象外となります。
事務所として経費を計上するか、
事務所とせず住宅ローン控除をとるかどちらが有利になるか比較して判断しましょう。
自家用車や携帯電話代などは、使用割合で算出しましょう。
走行距離、使用時間、一週間のうち何日仕事で使用するかなどの割合を使用します。
まとめ
① 家事関連費は、面積割合や使用割合など税務署に説明できる根拠で計算しましょう。
②自宅の事務所部分は住宅ローン控除と併用できないので注意しましょう。
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楽待 不動産住宅新聞でもコラム連載しています。