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経費はいくら使うのが効果的なの?

東京の中心で税務を叫ぶ 第141回コラム

経費はいくら使うのが効果的なの?

大家さん
大家さん
経費はいくら使うのが効果的なの?
大野
大野
経費はいくら使うのが効果的なの?
についてお話します。

こんにちは!
前回、年末に向けておすすめの経費の使い方ベスト3をご紹介しました。

無駄遣いではなく、
費用対効果の高い経費を使うことをおすすめしましたが、
ところで、いくらくらい使うがよいのでしょうか?

経費を使うにしても、目安があった方が検討しやすいですよね!

そこで注目して頂きたいのが、所得税、住民税の税率です。
所得税は所得が高くなればなるほど税率が上がる超過累進税率で、
住民税は一律の約10%です。
これらを合わせると、下記の図のようになります。

たとえば、所得が600万円くらいだった場合、税率は、約30%です。
この税率で経費を使った場合の節税額は、経費額×30%です。

もし経費をたくさん使い、
所得がこの税率よりも1つ下のランクの税率の約20%となった場合、
その分の節税額は、経費額×20%となります。

つまり、高い税率のところで経費を使った方が、
低い税率で使うよりも節税額が大きくなるということです。

もし所得が600万円の見込みなら、
節税効果が高い経費の使用額は、
600万円−330万円=270万円
つまり、270万円までということになります。

それ以上経費を使って所得を下げても、
税率が低くなり、節税効果が下がってしまいます。

もし来年も同じくらいの所得の見込みなら、
その分の経費は来年に使った方がお得といえます。

このように、経費を使って節税する場合は、
あらかじめ所得の見込み額を試算してから実施するのがよいでしょう。

まとめ

①節税できるのは、経費×税率です。

②経費を使って低い税率の分まで、所得を減らすのはもったいないです。

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楽待 不動産住宅新聞でもコラム連載しています。

ABOUT ME
大野晃男
1979年12月生まれ。 資格専門学校の簿記講師を経て税理士法人に勤務。 その後、自動車部品製造会社の経理として働く。 実家がサラリーマン大家さんだったことから、 渡邊浩滋総合事務所に興味を持ち、入所。
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