東京の中心で税務を叫ぶ 第196回コラム
減価償却のキホンについて教えて
今さら聞けない減価償却のキホン
について、お話しします!
こんにちは!
減価償却とは、不動産の購入価格のうち、
建物の価格を、毎年少しずつ経費に計上していく手続きです。
建物は経年劣化していくので、
価値が落ちた分だけ(減価)、
費用にする(償却)という意味です。
ただし、土地は劣化しないので減価償却しません。
何年で経費にするかは法律で決められていて、
法定耐用年数といいます。
建物の用途や構造によって耐用年数が異なります。
《住宅用の場合》
木造・・・22年
鉄筋コンクリート造・・・47年
鉄骨造は骨格材の厚みによって耐用年数が異なります。
3mm以下・・・19年
3mmを超え4mm以下・・・27年
4mm以上 ・・・34年
(例)
木造の建物で、購入価格が1,000万円、耐用年数22年の場合
1,000万円÷22年=45万円
もし中古で購入した場合は、特例があります。
中古の建物は使用可能期間が短いと考えられるため、
次のように計算した耐用年数(簡便法)で
減価償却することが認められています。
「中古耐用年数 =(法定耐用年数 - 経過年数)+ 経過年数 × 20%」
経過年数が法定耐用年数を超えている場合は、次のようになります。
「中古耐用年数 = 法定耐用年数 × 20%」
(例)
築30年の木造アパートの場合
22年×20%=4.4→4年(1年未満切捨て)
築古木造の建物が4年で償却できると言われるのは、このためです。
まとめ
①建物は購入時に全額経費にせず、減価償却により少しずつ経費にします。
②原則は法定耐用年数で償却し、中古なら簡便法の短い年数でもOKです。
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楽待 不動産住宅新聞でもコラム連載しています。





