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自分の会社の株価知ってますか?

東京の中心で税務を叫ぶ 第215回コラム

大家さん
大家さん

自分の会社の株価知ってますか?

大野
大野
今回は
自分の会社の株価知ってますか?
について、お話しします!

こんにちは!
突然ですが、ご自身の会社の株、
いくらかご存じですか?

「上場していないから値段なんてないでしょう?」と
思われるかもしれませんね。
でも実は、税務署はちゃんと値段を計算する方法を持っているんです。
そしてその値段は、相続税にダイレクトに効いてきます。

気づかないうちに育つ「見えない財産」
法人で物件を持っていると、
毎年の利益や借入返済で、
会社の財産がじわじわ積み上がっていきますよね。

つまり、賃貸経営の法人は、
何もしなくても株の値段が上がっていくんです。

ところが株は通帳のように目に見えませんから、
相続のときに「えっ、自社株だけで○千万円ですか?」と
慌てる方が本当に多いのです。

株価評価の3つの方式
同族会社(家族で株を持っている会社)の株価評価には、
3つの方式があります。

①純資産価額方式:
会社の財産から借金を引いた「中身の値段」で計算する方法。
賃貸物件を持つ会社は、評価が高くなりやすいです。

②類似業種比準方式:
似た業種の上場会社の株価を参考に計算する方法。
一般的に純資産価額より安く出やすいです。

③配当還元方式:
経営に関わらない少数株主が相続するときに使う、
簡単な計算方法です。

実は「ミックス」して計算されます

多くの同族会社は、純資産価額方式と
類似業種比準方式をミックスして使うことになっています。
これを併用方式といいます。

会社は規模によって「大会社」「中会社」「小会社」に分かれ、
大家さんの法人はほとんどが中会社か小会社に該当します。

中会社の場合は、規模に応じて
類似業種比準を60%・75%・90%の割合で混ぜていきます。

例えばAさんの会社、
純資産価額方式だと1株5万円、
類似業種比準方式だと1株2万円だったとします。

「中会社の中」に該当すれば、
類似業種比準を75%、純資産価額を25%でミックスします。

(2万円×75%)+(5万円×25%)=1株2万7,500円

純資産価額だけで計算した5万円と比べると、
ずいぶん差が出ますよね。

つまり、自社株の評価は「会社の規模区分」で
大きく変わるということです。
ご自身の会社がどの区分なのか、
知っておくことがとても大事なんです。

2028年、60年ぶりの大改正かも?
そして今、この株価評価のルールが
60年ぶりに見直される可能性があることを
ご存じでしょうか?

2028年から施行予定の改正では、
評価額が今より上がる方向で進んでいます。

「節税のために慌てて法人化しよう」
「贈与を急ごう」と動きたくなりますが、
ちょっと待ってください。

大事なのは小手先の対策ではなく、
まずご自身の会社の今の株価を知ることです。
株価が高い=会社が育っている証拠でもあります。
慌てて節税に走るよりも、
長期で手残りを増やし、
次の世代にバトンを渡せる経営を目指す。
こうした「自分の財産の中身を知っておく」
ことから始まります。

まとめ

➀同族会社の株価評価には「純資産価額方式」
「類似業種比準方式」「配当還元方式」の3つがある
②大家さんの会社は、
純資産価額と類似業種比準をミックスする
併用方式で計算されることが多い
③ミックスの割合は、会社の規模(大・中・小)で決まる
④2028年に株価評価ルールが60年ぶりに見直される予定
⑤節税対策に飛びつく前に、
まずは自分の会社の株価を知ることから

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楽待 不動産住宅新聞でもコラム連載しています。

ABOUT ME
大野晃男
1979年12月生まれ。 資格専門学校の簿記講師を経て税理士法人に勤務。 その後、自動車部品製造会社の経理として働く。 実家がサラリーマン大家さんだったことから、 渡邊浩滋総合事務所に興味を持ち、入所。
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