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そもそも消費税の納税義務って何?

東京の中心で税務を叫ぶ 第65回コラム

 

そもそも消費税の納税義務って何?

大家さん
大家さん

そもそも消費税の納税義務って何?

大野
大野

今回は、消費税の納税義務についてお話したいと思います。

こんにちは!
今回は、消費税の納税義務についてお話したいと思います。

消費税の納税義務がある人を「課税事業者」といいます。
それに対して、納税義務のない人を「免税事業者」といいます。

では、どんな場合に課税事業者となってしまうのでしょうか?

① 基準期間の課税売上が1,000万円を超えたとき

基準期間とは…
・個人⇒2年前
・法人(会社)⇒2期前の年度

今年ではなく、2年前がどうだったかで判断します。

② 特定期間の課税売上、または給与支払額が1,000万円を超えたとき

特定期間とは…
・個人⇒前年の1月~6月までの期間
・法人⇒前期の期首から6か月間

賃貸経営で役員や従業員に対して、半年間で1,000万円の給与を支払っているケースは少ないと思いますので、特定期間の判定で課税事業者になる大家さんは少ないと思います。

新たに設立された法人の場合は、基準期間や特定期間がないので、免税事業者になります。
つまり、設立して最大2年間は納税しなくてすむことになります。

ただし、新規法人でも資本金が1,000万円以上ある場合には、1期目、2期目は課税事業者となるので注意が必要です。

また、「課税事業者選択届出書」を税務署に提出すると、課税売上に関係なく、課税事業者となることができます。

インボイス登録した場合も、課税売上に関係なく、課税事業者となってしまうので気をつけましょう。

まとめ

①課税事業者になるかは2年前の課税売上が1,000万円超

②課税事業者になるかは自分で判断しないと誰も教えてくれません。
(税務署から忘れたころに指摘される恐れがあります。)

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楽待 不動産住宅新聞でもコラム連載しています。

ABOUT ME
大野晃男
1979年12月生まれ。 資格専門学校の簿記講師を経て税理士法人に勤務。 その後、自動車部品製造会社の経理として働く。 実家がサラリーマン大家さんだったことから、 渡邊浩滋総合事務所に興味を持ち、入所。
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