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渡邊浩滋の賃貸言いたい放題
第二十九回「利益は経理部で作られている?」

福岡出張に行ってきました。帰りの飛行機で書いています。
福岡で賃貸管理会社さん向けにセミナーをしてきたのです。
ERA賃貸グループの全国大会が年に1度あって、そこでのセミナー講師として呼ばれました。
テーマは「不動産オーナーが知りたい税金対策とお金についてのアドバイス」
大きな会場で180名超の方に聞いて頂けました。

また機会があれば、賃貸管理会社さん向けにお話ししたいです。

最近、渡邊ゼミで会計を教えているからか、経理や決算書のことをよく考えるようになりました。

私が大学卒業して、一般企業の法務部に入社した年。
先輩から言われた言葉をふと思い出しました。

私が入社した年が2001年。
バブル崩壊後長らく景気が低迷して、ようやく赤字から脱しようとしていた頃でした。
そんな中、過去最高益を出したとのことで経理部が社長賞を取って、表彰されたのです。

「経理部の評価って何だろう?」
まだ簿記3級を取ったばかりの頃の私の疑問でした。

そのとき当時の先輩が教えてくれたのです。
法務部であったものの、過去に公認会計士の勉強をされていて経理には明るかったのだと思います。

先輩:「利益は経理部で作られているのだよ。」

私:「えっ?利益は営業部で作られるのではないのですか?」

先輩:「いや。経理部が作っている( ̄― ̄)ニヤリ」

当時はよく理解できなかったのですが、今ではよくわかります。

実際の売上を作るのは、営業部です。
しかし、利益は、売上だけで作られるわけではないのです。
利益は、売上から経費を引いて求められます。

今期、どのくらい経費を計上するかによって、利益が変わるのです。
会計上の計上基準のルールは一つではありません。

例えば、仕入れ(経費)を認識する時点には、原則「物を引渡した時点」です。
しかし、実務では、「引渡し」がいつなのかが問題となります。

①物を受け入れたとき
②物を受け入れて、検収が終わったとき
③物を受け入れて、検収が終わって、相手(売主)に受取の連絡をしたとき

どこで仕入れ(経費計上)を認識するかで、利益は変わってくるのです。
もちろん利益操作のために、その基準を年によって変えてはいけません。

しかし、決められた会計ルールの範囲内で、上手く利益を出すことは可能なのです。

「利益は現場で作られているのではない。経理部で作っているんだ!」

そんなドラマみたいな場面も現実にはあるのです。

 

次回の渡邊ゼミは最終回です。
7月25日(木)18:10~
『銀行融資を受けるための決算書とは?』
銀行融資についてがっつりお話します!

詳細、お申込みはこちらをご覧ください。
https://knees-ohya.com/blog/190603iitai/

まとめ

・渡邊ゼミ最終回、ご参加お待ちしております。

・利営業で売上を上げるだけで利益が作られているのではない!

・会計上のルールを理解することで利益は作られることがある!

《江戸川区葛西でセミナーやります!》
大家さん専門税理士ネットワークKneesによる大家さん専門だから話せる
「収益改善・節税セミナー」

■日時■
2019年7月21日 日曜日 14時~16時

■場所■
東京都江戸川区東葛西5丁目11-7 ハイツ藤代 渡邊浩滋総合事務所セミナールーム

■参加費■
無料 先着10名様

■お申込み・詳細問い合わせ■
こちらのセミナーページ下部申込みフォームから

ABOUT ME
渡邊浩滋
大家さん専門税理士事務所、渡邊浩滋総合事務所代表。当サイトを運営する大家さん専門税理士ネットワーク「Knees(ニーズ)」代表。 自らも両親から引き継いだアパートを経営する大家であり、「全国の困っている大家さんを助けたい」という夢を叶えるべく日々奔走している。 全国でのセミナー出演、コラム執筆等多数。
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