自動車保険と不動産ファイナンス
こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの駒崎です。
今週の特集は、マイカーローンの法人化についてです。
■ローンがある個人の車を法人化するとき、
ローンの借り換えはできる?
個人が利用できる車のローンは、マイカーローンとオートローンがあります。
銀行商品のマイカーローンは、
個人の自動車購入や諸費用・オプション代金等の付帯経費、
他の金融機関で借入中の個人の自動車ローンからの借換えが対象となるローンです。
クレジット会社のオートローンは、
自動車購入や諸費用・オプション代金等の付帯経費が対象となるローンで、
個人・法人でも利用ができます。
仕組みとしては、クレジット会社がお客様に代わって
自動車販売店に購入代金の立替え払いをする商品です。
マイカーローンは個人専用のローンですので、
法人に借り換えをすることができません。
オートローンは、購入代金を立替えるローンとなりますので、
借り換えに利用することができません。
そのため、個人でマイカーローンやオートローンを
利用中の車を法人名義にする場合は、
完済をしてから法人に売却するのが正しい承継方法となります。
マイカーローンは、車検証の所有者が個人となりますので、
譲渡証明書、委任状、印鑑証明書を準備すれば、
自動車陸運局にて法人への名義変更手続きができてしまいますが、
マイカーローンの金銭消費貸借契約において契約違反になってしまいます。
オートローンは、ローン返済中は所有権留保となりますので、
所有者名義がクレジット会社になり、
ローンを完済するまでは法人に名義変更をすることはできません。
借換えできるケースが1つだけあります。
それは個人事業主が業務で使用する車を政府系金融機関から
借入れをして購入した場合です。
個人事業主が同一の事業を法人化し、
継続してその車を業務使用する場合は、
法人に債務承継をすることができます。